内容説明
ある日突然、二人の親友を失ってしまった海斗。新鮮味のない曇った世界に残ったのは、恐怖と絶望だけだった。しかし、農業を営む裕子との出会いによって、凍り付いた人生がゆっくりと解けて行く…。なぜ僕だけが助かったのか?なぜ僕だけが生きているのか?人生はいつだって変えていけるんだ。はじまりの一歩を強く踏み出す青春小説。10代限定文学新人賞第二回『蒼き賞』グランプリ作品(「冬の向日葵」)。本に書かれたらくがきは、幽霊からのメッセージ!?高校の図書室で起こる奇跡の恋の物語。同準グランプリ作品(「スズノネ」)。「タスケテ」―遭難信号のように歩道橋に刻まれた言葉、それは壮絶ないじめをうける少年の悲痛な叫びだった。同準グランプリ作品(「Over The Bridge」)。「世界を変えた落書き」をテーマに描かれた、蒼き3つの物語。
著者等紹介
カッパ[カッパ]
1993年10月16日生まれ。「冬の向日葵」で第二回『蒼き賞』グランプリ受賞
猫恵[ネコケイ]
1990年6月27日生。「スズノネ」で第二回『蒼き賞』準グランプリ受賞
渡冶原海[トヤハラウミ]
1995年6月6日東京都中野区生まれ。「Over The Bridge」で第二回『蒼き賞』準グランプリ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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菜ノ花
21
登録していないのに気付いて、今更の登録。こんないい本をどうして登録し忘れていたのだろう。初めの話も凄く好きだったのですが、最後の話で涙腺崩壊。。 感動、では済まないくらい心に迫る、なんていったらいいか、何か、がありました。(再読してもう少しちゃんとしたことばにする)2016/12/27
眠り猫@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
11
ラジオと幻冬舎主催の「10代限定文学新人賞『蒼き賞』」によって選ばれた3作作られた本 今の10代はこんな才能がごろごろ転がってるんでしょうかね~ なんとなく物足りなさも感じたものの、立派な読み物になっているところが驚きでした2010/09/29
中はしっとり
1
オススメは3話のOverTheBridge。中学生らしいストーリーながら文章は超中学級。空行の使い所にも魅せられました。2012/12/15
暴走注意
1
年が自分と同じぐらいの人が書いたのかと思うと、ただ「すごいなぁ~」としか言えなかった。 自分も、こんな文章書けたらなぁ~。
兎見
0
第一回に比べてクオリティーが下がったのか、前回ほど楽しめなかったのが残念。でも応援したくなるのがアマチュアの性です。2010/10/04