眠れぬ夜を抱いて

野沢 尚【著】

幻冬舎（2001/08発売）

• サイズ B6判／ページ数 403p／高さ 20cm
• 商品コード 9784344001046
• NDC分類 913.6
• Cコード C0093

内容説明

平凡な主婦、中河悠子が偶然たぐり寄せてしまった一本の運命の糸。やがて取り返しがつかない悲劇の幕が、ほんのわずかだけ開いた…。ひとつの街で連続して起こる一家失踪事件。

著者等紹介

野沢尚［ノザワヒサシ］
１９６０年愛知県生まれ。日本大学芸術学部卒。脚本家として「眠れる森」「氷の世界」など多くのヒット作を手がける。９７年「破線のマリス」で第４３回江戸川乱歩賞、「恋愛時代」で第４回島清恋愛文学賞、２００１年「深紅」で第２２回吉川英治文学新人賞を受賞
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[あつひめ]

幸せを探し求めて人は生きている。自分の人生の裏側でいつまでも止まったままの人生があるとわかったら悲しいなんて言葉では言い尽くせないのかもしれない。みなさんの感想を読んで、そうか…ドラマ化されていたのか…映像化はこの物語にあっているかもと思った。今回、野沢さん初読み。同じ時間をそれぞれが違うことを考えながら生きる切なさや苦しさ、人を愛することなど盛りだくさんなのにうるさく感じられない物語展開が気に入った。他の作品も読んでみたくなった。野沢さんには現在の日本の姿を題材にもっと書いてもらいたかった。

2012/01/09

[なつ]

恋愛小説かと思って手に取ったら、予想外の展開と結末。(でも、恋愛要素が全くないわけでもなく。)それぞれに抱えた闇。誰にも言えない過去。そして不安を煽るように、夫に忘れられない恋人の影が見え隠れする。答えは出るのか。ただ、最後は何となく救いが見えて、ちょっとホッとした。

2016/02/26

[キムチ猫屋]

早くに真相は分かったから、そこからどんな展開?と思いつつ、イヤイヤ、ハラハラしたわ(*´∀｀)こんな夫婦愛もあるのね。んー、小説だもん(︶^︶)

2018/04/15

[そのぼん]

以前にドラマ化されてた作品です。こう何年も恨みを抱きながらくらしてるのってしんどそう…。欧太の家族が『癒し』になって気持ち的に楽になればよかったのになぁ。ドラマの場面も思い出して、懐かしく読んでいました。

2011/05/24

[maya]

昔ドラマで見たのをタイトルだけでは思い出せず、読みながら気付きました。“神隠し”という言葉、この作品で初めて知ったと思います。エンターテイメント性が高くハラハラドキドキで、どんどんページをめくっていきました。執念と理性、過去と現在、夫と妻、それぞれが交差してめまぐるしく物語が進んでいくのです。