目次
第1章 多胡羊歯の故郷 胡桃
第2章 『赤い鳥』との出会い
第3章 くらら咲く頃
第4章 児童詩指導の教育者
第5章 戦時下の童謡詩人
第6章 終戦 幻のノートから
第7章 童心の復活
第8章 悪夢そして失意の日々
第9章 くらら咲ける朝に
著者等紹介
向井嘉之[ムカイヨシユキ]
1943(昭和18)年生まれ。同志社大学文学部英文科卒。ジャーナリスト。とやまNPO研究会代表。イタイイタイ病を語り継ぐ会代表。元聖泉大学人間学部教授(メディア論)。日本NIE学会会員。日本NPO学会会員。主著に『イタイイタイ病報道史』(共著、桂書房、2011年)平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞受賞、『NPOが動く とやまが動く 市民社会これからのこと』(共著、桂書房、2012年)日本NPO学会審査委員会特別賞受賞など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とよぽん
48
富山県氷見市胡桃、この地が「くららの花の詩人」と称された童謡詩人、多胡 羊歯(たご ようし)の故郷だった。1900年(明治33年)に生まれ、小学校教師を務めながら『赤い鳥』を通して北原白秋と出会い、白秋を師と仰いだ。本書は、多胡羊歯の生涯をつぶさに追い、さらには1964年(昭和39年)7月16日の胡桃地区の大地滑りが、多胡羊歯に与えた底なしの喪失感を伝える。この本を読むきっかけとなったのが、「氷見八代庄のあゆみ」という冊子の音訳で、それはまだ途中の段階。であるが、大いに参考になった。くららの花を見てみたい2023/06/29