内容説明
七大タイトル戦の実戦から出題。対局の舞台裏、知られざるエピソードも収録。
目次
第1章 投了図以下から詰める(金はとどめに残せ;馬を活用する会心の捨て駒;持ち駒が豊富で簡単に詰みそうだが ほか)
第2章 投了図に至るように詰める(持ち駒の角を金に換える;上部脱出を阻止する手筋の発見;絶妙な捨て駒で見事に解決 ほか)
第3章 投了に追い込んだ一手を当てる(二つの詰みを見ている限定打;単に受けるのでは負け;見た目の安全にとらわれると失敗 ほか)
著者等紹介
羽生善治[ハブヨシハル]
1970年、埼玉県に生まれる。1982年、二上達也九段門下となり、1985年、中学3年でプロ四段。1989年、19歳で初のタイトル竜王を獲得。1996年、史上初のタイトル七冠(名人、竜王、棋聖、王位、王座、棋王、王将)を達成。棋風はどんな戦型でも自在に指しこなし、終盤での絶妙な寄せは「羽生マジック」として知られる。敗勢から驚異的な粘りで、大逆転劇を何度も演じている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Toshiharu Hayashi
2
投了図から先、プロは何をもって詰みと判断したのかを窺い知ることができる珍しい将棋本。なんとなくこの手かなーというのは分かっても、駒を切って詰めきるところまで読み切れないのでやっぱりプロはすげーなーと改めて。2015/12/01
いちはじめ
2
投了図をみても、どっちが勝ったのか判らないことの多い僕のようなへぼには大変ためになる。それにしても、自身の七大タイトル戦での実際の対局から50問も出題できる棋士が他に何人いることか。こういう企画が成立すること自体、羽生善治恐るべし。2010/02/23