内容説明
なぜ人は言葉に魅せられるのか。人は言葉とどのように向き合ってきたか。そもそも「ことば」とは何か。言語論や記号論をはるかに超えて、その思想的・宗教的意義を歴史的にとらえたとき、永々と人びとが描き続けた、言葉をめぐる一大曼荼羅が浮かび上がる。思想史の空隙を埋める画期の書にして、著者畢生の大作。
目次
人類文化と言語
第1部 言霊思想の思想史的考察(原像としての「言霊」と「真言」;宗教的言語意識の歴史的展開;冨士谷御杖の言霊論―言霊倒語説を中心として;山口志道の言霊論―『水穂伝』を中心として;中村孝道の言霊論―『言霊或問』と『言霊真洲鏡』を中心として ほか)
第2部 言霊思想の比較宗教学的考察(宗教言語と日常言語;記号論と言霊論;言語遊戯と言霊思想の分析;第二部のまとめ)
まとめと今後の課題
詩と宗教と哲学の間、あるいは言語と身心変容技法
著者等紹介
鎌田東二[カマタトウジ]
1951年徳島県生まれ。國學院大學文学部哲学科卒、同大学院神道学専攻博士課程単位取得満期退学。岡山大学大学院医歯学総合研究科社会環境生命科学専攻博士課程単位取得退学。現在、上智大学グリーフケア研究所特任教授。放送大学客員教授。京都大学名誉教授。京都伝統文化の森推進協議会会長。博士(文学)。専門とする領野は宗教哲学、比較文明学、民俗学、日本思想史、人体科学など多岐にわたり、縦横無尽に学問領域を行き来し、独自のあたらしい観点から多様な研究を打ちたてつづけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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