目次
1 「生命倫理」におけるエイジングと公共性―画一化に向かう「生命(いのち)の文脈」に抗して
2 高齢者と新しいメディア―そのイメージと現実
3 エイジングサバイバル―「高齢社会」における雇用の理念と実際
4 保険社会とエイジング―動員から個人化へ
5 エイジングと医療費問題―医療制度はこれでいいのか
6 高齢者アイデンティティをめぐるポリティクス
著者等紹介
渋谷望[シブヤノゾム]
1995年早稲田大学大学院文学研究科後期博士課程単位取得退学(社会学専攻)。1995年早稲田大学人間総合研究センター助手。2000年千葉大学助教授現在に至る
空閑厚樹[クガアツキ]
1992年早稲田大学人間科学部人間基礎科学科卒業。1999年早稲田大学大学院博士課程退学。1999年早稲田大学人間総合研究センター助手。2002年日本大学文理学部非常勤講師、現在に至る
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mealla0v0
3
小幡正敏「保健社会とエイジング:動員から個人化へ」。エヴァルドの保険社会論によれば、自由主義から連帯主義へ、社会契約から社会保険へ、自己責任(過失)から社会的リスクへ、という言説転換によって、社会は実効的な連帯の在り方として規定されるようになった。社会保険は連帯の統治技術であった。こうした変化は総力戦と高度成長によって保障されながら福祉国家という形を取った。だが、福祉国家の終焉、すなわち社会保険の崩壊は、保険の個人化をもたらす。そのなかで、高齢者はその変化の端的な形象と化す。2021/03/03
bobsom
0
Webのことについて言及していて驚いた。でも情報弱者がどうとか言ってたけど、なんだか年取った人達全員に無理矢理Web文化を押し付けてる気がする部分もあった。ちなみに俺はばあちゃんにパソコン勧めてみたことあるけどあまり受け入れられなかったからすぐ撤去したことがある。ただ自分の内省だけでは他世代の人との交流は難しいと本の中で言っていた人がいたけどまったくだと思う。難しいとは思うけど俺も他者との環境、文化的なギャップを理解し、それを汲み取りながら交流できるような人間になりたいな。2011/06/28