出版社内容情報
森でおおわれた緑の星、それが地球である。私たちは森の外にすんでいるが、森の中にすみ、いまだに狩猟と採集の生活をしている人たちがいる。それがピグミーである。森の生活、子どもの一日など、自然と共生するピグミーの人々をくわしく紹介する。 小学校高学年~一般
目次
1 森の生活(森を歩く;ピグミーのキャンプ;チャックの一日;森の人のパワー)
2 ゆたかな森の恵み(狩猟―自然との知恵くらべ;採集;狩猟と採集のエコロジー)
3 森の家族(家族と社会;病気とたたかう;毎日のたのしみ)
4 共生のためのルール
著者等紹介
寺嶋秀明[テラシマヒデアキ]
1951年、北海道札幌市に生まれる。京都大学理学部卒業、同大学院理学研究科博士課程修了。生態人類学・文化人類学専攻、理学博士。福井大学教育学部助教授をへて、1992年から神戸学院大学人文学部教授。1973年以来、沖縄諸島、アフリカ(コンゴ民主共和国、カメルーン)、中国海南島などでフィールドワーク。人と自然とのかかわりを中心に研究
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感想・レビュー
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rubyring
2
子ども向けの本。ピグミーの素敵な暮らしの全体像がわかる良い本でした。人は狩猟採集生活を捨てる必要などまったくないことを確信しました。2015/04/03
カネコ
1
◎2009/07/18
愛奈 穂佳(あいだ ほのか)
0
【ココロの琴線に触れたコトバ】しかし、人間はひとりで生きてゆくことはできない。ひとりでも生きていてもなんにも楽しくない。ピグミーたちの社会は、人口密度が一平方キロメートルに一人以下という希薄な社会である。このような森に人間として生きていることはとても大切なことだ。そのような社会だからこそ、ピグミーたちは人と人との絆を大切にして、一緒に楽しく生きていこうとするのである。2016/01/09
ビシャカナ
0
森を知り尽くして、森の恵みを享受して、森と共に生きる人々。著者は文化人類学者であり、実際にピグミーと生活して調査するほどだから信頼が置ける。私たちの暮らしと大きく異なるようで、似ているようで、ある意味では、私たちよりずっと恵まれているようなピグミーの生活に惹かれるものがある。2014/11/23
あちこ
0
9才の弟くん用に借りた本。これこそまさしく、「世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ」の答えじゃないのか。必要な分だけ採取し、貯めない。豊かだからこそ出来る暮らし。気になったのはゾウの味。どんな味なんだろう?2014/07/04