感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とみやん📖
9
仕事で読んだ本。コーポレートガバナンスについて、いつか知っておきたいと思っていたので良い機会だった。とっつきにくいこのテーマも松田先生の軽妙な解説にかかるととても分かりやすくなる(少し分かったつもりになる)。形だけいろいろな制度や仕組みを取り入れても社会や投資家、従業員から見放されることが分かった。何より重要なのは、経営者の才覚や能力だと思った。2023/09/16
かなすぎ@ベンチャー企業取締役CTO
8
取締役会の機能として、難しそうだなと特に思ったのは、指名・報酬委員会をしっかりワークさせること。これはオーナーの代表取締役の意向が強すぎると全くワークしなそう。どちらかというと、サボってる代取や取締役の手綱を握ることだから、こういったことができてくると、コーポレートガバナンスが正常に回ってると言えそう。あとは、子会社の管理。子会社を管理するためのインフラが不足してると書いてあったが、加えて子会社のコーポレートガバナンスを対応する人も不足していそう。2022/05/07
miohaha
4
お仕事関連本。相変わらず松田先生の文章は明解でよく切れるナイフのような小気味良さがあります。コーポレートガバナンスコード改訂の狙い、企業がどうあるべきか、よく理解できました。日本企業の課題はそのまま自社に当てはまり、怖いぐらいでした。2022/04/23
satoiwa
4
ガバナンスとマネジメントは合わせ鏡。CGコードの改訂、SDGs、ESG、資本コスト、人的資本、、、それぞれをバラバラでしか理解できていなかったが、本書ではそれらが、経営戦略とマネジメントにどう関係しているのか、実際の経営をどう進化させていくべきなのかの、について分かりやすく概観と方向性が示されており、手触り感をもって理解を深めることができた。2022/03/13
Hal
3
CGの全体像を示した上で、ではいかに実践するかというところまで触れているのが印象的(経歴拝見するとコンサルだったようなので納得)。ふざけた役員(企業あるある)をばっさりきりすてるなど、読みやすさも考慮している一方で注記は細かく、ちょっと気になったところを知るのにも便利だった。 当然だが全体像であって、ここから先に踏み込むにはこれでは足りずあくまでも入門書。 細かいところではマテの捉え方が一般的でないような気もしたが、現場担当者が参考にするというより新任取締役や古くからの経営陣向けとして良書だと思う。2024/01/01