内容説明
森の奥深く、川のほとりにある猟師小屋。春、夏、秋、冬とうつろう自然の中で暮らす、猫と猟師の物語。
著者等紹介
工藤有為子[クドウウイコ]
1977年東京都生まれ。北海道で育つ。三重県四日市市のメリーゴーランド「童話塾」で学ぶ
あべ弘士[アベヒロシ]
1948年北海道生まれ。1972年から25年間、旭川市旭山動物園の飼育係を務める。『あらしのよるに』(講談社)で講談社出版文化賞絵本賞、産経児童出版文化賞JR賞受賞、『ゴリラのにっき』(小学館)で小学館児童出版文化賞、「ハリネズミのプルプル」シリーズ(文溪堂)で赤い鳥さし絵賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫 綺
101
読友さんの感想を読んで。ざっくりと、色彩豊かに、豪快に描かれた森の世界が独特。でもストーリーは繊細で温かい。2017/09/10
新地学@児童書病発動中
95
これは素晴らしい絵本。私と同じように猫好きの方だったら、楽しく読めると思う。森の中に住む猫キエシュが主人公。あべ弘士氏による色彩豊かで、躍動感のある絵に惹きつけられた。森の中のさまざまな動物たちの息遣いが伝わってきそうだ。最後まで読むと、キエシュがなぜ森の中に住んでいるのか分かり、読者の胸の中には温かいものが広がっていく。2017/09/08
みかん🍊
84
森に住むほわっほわ猫キエシェのお仕事は?ねずみを追い払うことと一人で頑張る猟師を癒すこと、豪快で鮮やかな絵と対称に寒い森の中での猫のぬくもりが温かい。2022/01/28
イスタ
51
猫好きの娘のために猫本を毎回探してきています。けっこうあるもんだな。あべ弘士さんの絵。今回は もりのねこ。やっぱり猫が森の中で生活してるとヒョウ🐆みたいなイメージになっちゃう。狩りの能力もスゴいけど、人間も癒してくれちゃうなんて~素敵な動物ですね。2020/09/15
masa@レビューお休み中
45
キエシェは森の猫。その謎めいた感じが、キエシェや森の様子を怪しくて怖いものに見せてしまう。そういう怪しさに魅せられてしまうのだろう。やがて、森に夜が訪れる。森には、たくさんの野生動物が住んでいて、夜もまったくの無音ではない。ガサガサと動いたり、バッサバッサと飛んでいったり、暗い中でも、森は活動を続けている。そして、夜になるとキエシェは、何事もなく住みかである猟師小屋に戻っていくのです。何か怖いことが起こるのかなと思ったら、そんなこともなく、意外にキエシェが普通の猫なので驚いてしまいました。2012/12/08