出版社内容情報
わたしは きぼうに さよならを いわない-こんにちは あした。子どもたちに「あした」を伝えたいと書かれた希望に満ちた詩。
内容説明
希望の詩 生きていてほしいあなたに願いをこめて…
著者等紹介
内田麟太郎[ウチダリンタロウ]
1941年、福岡県大牟田市に生まれる。詩人、絵詞(えことば)作家。『さかさまライオン』(童心社)で絵本にっぽん賞、『うそつきのつき』(文溪堂)で小学館児童出版文化賞、『がたごとがたごと』(童心社)、『すやすやタヌキがねていたら』(文研出版)で日本絵本賞、詩集『ぼくたちはなく』(PHP研究所)で三越左千夫少年詩賞を受賞。2021年に福岡県大牟田市に「おれたち、ともだち!」シリーズをはじめ絵本の原画を収蔵する「ともだちや絵本美術館」が設立される
南塚直子[ミナミズカナオコ]
1949年、和歌山県に生まれる。ハンガリー国立美術大学で銅版画を学ぶ。銅版画の絵本に、『うさぎのくれたバレエシューズ』『やさしいたんぽぽ』『キリンさん』(日本絵本賞受賞)『たんぽぽヘリコプター』『ことり』『青い花』(小峰書店)など。2013年京都嵯峨芸術大学の陶芸科に入学、陶板画を学ぶ。陶板画の絵本に『月まつりのおくりもの』(小学館)、『ゆきがふってきたの』『おおきいくまさんちいさいくまさん』(福音館書店)、『ともだち』(小峰書店)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
22
希望に満ちた内田麟太郎さんの詩です。 少し理屈っぽいかも知れません。 同じフレーズの繰り返しが多い詩です。 それらを包みこんで、南塚直子さんの絵が素晴らしい世界を作っています。 女の子が猫と一緒に、素敵な世界を思い描いています。 沈む夕陽を見つめています。 「希望にさよならを言わない」という、明日への継続性をこのシーンに感じました。 「こんにちはあした」というフレーズの「あした」は、朝のことなのでしょう。 夜明けに対する挨拶に清々しさを感じました。 そして南塚さんの絵を見つめます。2023/06/03
ほんわか・かめ
19
《わたしは きぼうに さよならを いわない》 あしたは希望につながる。今日を、生きるのを諦めそうになったとき、とにかく生きてあしたを迎えてほしい。内田麟太郎さんもきっと幾度となくさよならを言おうと思ったのだろう。だけど生き抜いて、今わたしたちに素敵なお話や力強い言葉を届けてくれる。希望にさよならを言わない。こんにちはあした。〈2023/小峰書店〉2023/07/06
anne@灯れ松明の火
16
新着棚で。内田さんの詩と南塚直子さんの銅版画とのコンビ絵本。シリーズ、いくつめかな。今、つまづいている人、迷っている人、手に取ってみてください。あしたを、希望を、信じられるよ。それにしても、これが銅版画って、何度読んでも、信じられないわ。2023/05/04
mntmt
10
あしたは必ずやって来る。2023/04/11
遠い日
8
内田麟太郎さんのすてきな詩に、南塚直子さんの明るくやさしい絵がぴったりです。いい世界観を作り出しています。明日は希望。明日は単なる今日の続きの日ではなく、全く新しい自分がそこにいるはずという内田麟太郎さんのことば。内田さんの絶望を乗り越えた経験から生み出された真実の気持ち。だいじに受け止めました。2023/05/01