内容説明
いまの日本、まともな神経じゃ生きていけない。きょうから楽しく生きるために、きもち半分かたつむり、きもち半分タンコブ、きもち半分宇宙人になりましょう。
目次
校内暴力引き受けます
ハウスポンのスプレー
お母さんはかたつむり
暴走自転車
幸運のタンコブ
マミはマミ
心臓ポンプ
代表選考面接審査
生体プラモデル
びっくり箱
おいしい辞書
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ichiro Toda
2
小学生のとき図書室で借りてから夢中になった本。数年前から探していたのだが、この度やっと手に入れることができた。作者ははれときどきぶたの矢玉四郎。ショートショートが11編収録されているのだが、どれもこれも小さかった私にとっては衝撃的だった。中でも最初に収録されている校内暴力引き受けますや心臓ポンプが印象に残っていた。あの時から20年近く経って読み返すと、やはりこの作品が心に残るのもうなずける。粗いが妙なリアリティーがあり、読書によって物語を体感し実感してしまうようななにかがある。子供用作品だが、十分面白い。2018/05/01
Elizabeth Set
1
ちょっとかわった11の話。私のお気に入りは『ハウスポンのスプレー』『お母さんはかたつむり』。読んでてついつい笑ってしまう…。矢玉さん、どうやったらこんな話を思いつくのだろう？1986年の本で図書館でも閉架に入っていてページもけっこう変色しています。おそらく手に入れるのは難しいですが、特にはれぶたシリーズが好きな人は図書館にあったら読んでみてほしいです。2018/06/05
ｓｕｍｉｅ
1
３０年くらい前に書かれた本。主人公は中学生ばかり。奇妙な話も多いけど、すごく面白かった。でも、今リアルに中学生の子が読んだらどう思うだろう？面白いと思ってくれるんだろうか。それとも？？？と思うのだろうか。2011/06/06
モリ
0
「はれときどきぶた」の矢玉先生によるショートショート集。冒頭の「校内暴力引き受けます」などは、非常にベタな話・構成で時代を感じる。全体にオチのビックリ度などは低いのだが、発想自体の奇抜さでグイグイ読ませる力がある。奇妙の世界をズンズン進んで、ポイと放り出される。読者の心は少し浮ついて、きもち半分宇宙人へと誘導されていく。2023/10/13
