感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
天の川
48
調べ物で使った本。ビゴーの風刺画はお馴染み。外国の風刺画は、表象が定着している国は描きやすいのだろうが、日本は…風刺画なので、当時の日本の無茶ぶりと相まって、見た目から凄い差別的なものも多い。日本、同盟国、敵対国によって勿論日本の描かれ方は違う。時代背景も含めて読み解く楽しさがあると思った。コラムも面白い。鴎外の子ども達の名前はヨーロッパの王族由来ではないかとの推察になるほどと。鉄幹・晶子夫妻の12人の子ども達のうち、4男(アウギュスト)と5女(エレンヌ)だけ横文字名は迷惑だっただろうなぁ…2025/03/18
宇宙猫
17
挫折。背景が分からないと理解できないためガッツリ歴史の説明があったり、風刺画もしっかり見て考えないといけないのでたいへん。風刺画は歴史的価値として学ぶより、自分の知識で笑えるのがいいな。2022/09/24
lily
7
明治維新~第二次世界大戦までの日本を、世界がどのように見ていたのかを風刺画を通じて読み解く。授業や試験にそのまま使えるような全く知らない風刺画があったのも収穫だが、著者による解説も秀逸で、本体価格3800円+税の金額に適う良書。風刺画家は出身国については甘く描くということがよくわかる。2022/04/28
勝浩1958
5
国をあげて熱狂的に戦争へ突き進んだ自国の過去を忘れたいために、目立つ「A級戦犯」に全責任が押しつけられているように思う、との編著若林氏の言葉は至言だと思う。2022/04/12
Tomonori Yonezawa
4
地元図書館▼2021.11.25 初版一刷▼全六章222頁、明治維新(黒船来航)〜太平洋戦争への道、時系列で事象の解説、海外から見た🇯🇵の風刺画と解説な図鑑的な本。▼本邦初公開の風刺画や、私が見たことがないものが多い。レーニンとトロツキーが当時どう見られていたか等も分かり、貴重な本である。もちろん、誰もが知ってる教科書に乗ってるような有名な風刺画も押さえてる。▼じゃ面白いかってーと?解説が真面目すぎるんである。風刺画の解説なんだから解説にもヒネリというか、笑いと毒が詰め込まれた解説が欲しかった。2022/02/22
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