文春新書<br> コンビニ ファミレス 回転寿司

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文春新書
コンビニ ファミレス 回転寿司

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  • サイズ 新書判/ページ数 230p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166600175
  • NDC分類 611.3
  • Cコード C0277

出版社内容情報

回転寿司やコンビニ弁当に列をなす一方で、本場の食材や有機農産物にこだわる──世界を食べ尽くし、食べ残す日本に未来はあるか?

内容説明

「中食」「個食」「野食」―こんな言葉があるのを知っていますか?近年、われわれの食の風景は一変した。コンビニ弁当や回転寿司に列をなす一方で、本場の食材や有機農産物にこだわる。こうして日本の消費者が「食」に支出する総額は、年間なんと七十兆円にものぼるという。世界を食べ尽くし、食べ残す日本に、果して未来はあるのか。

目次

第1章 安さ、早さ、うまさ
第2章 食事作り代行します
第3章 食にこだわる人々
第4章 世界中を食べる日本
第5章 なぜコメだけは余る?
第6章 技術革新と手作りのはざまで
第7章 遺伝子組み換え食品が問いかけるもの
第8章 残飯大国・日本
第9章 いま、子どもの食は?
第10章 日本の食は砂上の楼閣

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

James Hayashi

32
98年初版、NHK解説委員。確かに味は良くても、食事が提供されるまで待たされたり、飲み物のリフィルがなかったり、レジで並ばさりすると味の満足度が急激に落ちる。日本人の食への強い欲望は世界有数のものであるが、食糧の自給率となると話は異なる。 他の作物に比べコメは手がかからないとは知らなかった。故に本業がサラリーマンで副業としての農家が多数あることを知る。(機械化、農薬により稲作は露地野菜の4割ほどの労働時間ですみ、食管法の影響も大きい。ゆえにコメだけ自給率が高い)。自給率の向上を考えると 続く→2018/03/07

ビイーン

19
1998年発行なので各データの数値や情報は古いが、食品を取り巻く問題は当時から大きく変化していないように見える。回転寿司の原型がビール工場でビール瓶がコンベアに運ばれて回る様子からヒントを得た話は有名。2017/03/11

かつばやし

7
10年以上前の本なのでデータは古かったが、食に関する問題をいろいろな視点から考えていて面白い。唯一時給率が100%を越えている米に関しても、作るのが簡単という理由だけで片手間で米だけを作っている兼業農家があるというのは興味深かった。家庭の食卓事情が子供の成育に影響を与えるという話も、自分にも思い当たる節があり他人事とは思えない。家族だんらんで豊かな食卓をもつ家庭には憧れる。2011/06/03

koishikawa85

2
1998年の出版。新刊の頃に一度読んだ本だが、本棚から取り出して手に取ったらもう一度読んでしまった。当時の外食、コンビニ、中食、オーガニック、食料輸入、米生産、冷凍技術、遺伝子組み換え、リサイクル、子どもの食事情、食料安保といった幅広い分野に関するルポ。筆者はNHKの人。20年以上経っているので事情が変わっているところも多いとは思うが、それでも読みやすく面白い。2022/11/13

風見じじい

2
98年に書かれた本なので、外食産業のランキング等は大きく違っています。この業界の栄枯盛衰がわかります。農業に係る行政の問題は、当時の問題点はそのまま残されており、政治の無策ぶりがわかちます。農家の集票マシンの役割のためか、改革は行われず、ただ高齢者の退出を待っているだけのように思えます。2016/08/31

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