出版社内容情報
新鮮な解釈と緻密な推論で既成ニーチェ像の転換を迫り、古典文献学会に衝撃を与えた著者渾身の名作が、完全版で蘇る。
基礎資料を原文より読み直し、新鮮な解釈と緻密な推論で既成ニーチェ像の転換を迫り、古典文献学会に衝撃を与えた著者渾身の名作を、今回著者が丹念に読み直し、現在に即した解釈で蘇らせた完全版。
【著者紹介】
評論家。電気通信大学名誉教授。1935年東京生まれ。東京大学文学部独文科卒業。同大学院文学修士。文学博士。ドイツ文学者。ニーチェ、ショーペンハウエルの研究、翻訳をはじめ、文学、教育、社会、政治、国際問題等幅広く評論活動を行っている。最近では反原発を明確に打ち出し、人類の生命維持から訴えかける論点が注目されている。
目次
第1部(日本と西欧におけるニーチェ像の変遷史;最初の創造的表現;多様な現実との接触)
第2部(自己抑制と自己修練;新しい飛躍への胎動;本源からの問い;理想への疾走)
追補 渡邊二郎・西尾幹二対談「ニーチェと学問」