内容説明
天国に行き地獄の業火を逃れたい気持ちは、救済を求める信仰の核心である。人は遠くない来世で、いずれかに行くことになる。では天国とはどのような所か。イスラームの本道に則って、その様子を詳らかにしているわが国初の解説書。
目次
1 イスラームの天国と地獄(イスラームにおける人の生涯;天国と地獄のあらまし;他宗教との対比)
2 イブン・カイイム・アルジャウズィーヤ著『喜びの国への魂の導き』(イスラームにおける天国論;イブン・カイイム・アルジャウズィーヤについて;『喜びの国への魂の導き』について;同書の摘訳について)
3 『喜びの国への魂の導き』摘訳(今すでに天国のあること;天国はまだ創造されていないとの主張について;それに対する答え;天国の門の数と大きさについて;門の様子とその取っ手並びに門の間の距離について;天国の場所;天国への鍵と記録帳;天国への道は一つしかないこと ほか)
著者等紹介
水谷周[ミズタニマコト]
1948年、京都生まれ。イスラーム研究家。京都大学文学部卒業、米国ユタ大学中東センター博士(歴史)。日本にもなじみやすいイスラーム信仰の紹介を目指す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いなお
1
本文よりも序文のイスラム教の天国と地獄、仏教やキリスト教の天国との比較の文が面白かった。天国にあるとされているものによってどんなものが良いとされていたのかが伝わってくるのが楽しい(女の人だったら色白で目が黒く大きい美人とか)。2012/01/08
j1296118
0
生きた人間は毎日生死を行き来する、寝る事は小死、だから天国の人は眠らない。また天国のナイームは地上のどんな楽しみも小さく思わせる。 とは言うが、心地良い『寝床』が用意されてると言うのにその用途は寝る事ではなく、眠る楽しみというものが無い天国か……2014/12/22