内容説明
シェイクスピアはいかにして新大陸の演劇伝統に移入されていったのか。政治的・社会的・文化的側面から精緻に読み解く画期的論考。
目次
はじめに 小文字で始まるshakespeare
第1章 新大陸のシェイクスピア―三枚のポスターを通して
第2章 丘の上の地球座―初期ピューリタンの説教にみる世界劇場
第3章 いたずらオセロー―フレデリック・ダグラスの『自伝』(一八四五)と黒人大衆演劇の伝統
第4章 オセローの息子たち―ユージーン・オニール『すべての神の子には翼がある』(一九二四)再考
第5章 闘うジュリエット―女優アナ・コーラ・モワットと家庭神話
第6章 男装のロミオ―シャーロット・クッシュマンをめぐる言説
第7章 プロスペロの脚本―『アンクル・トムの小屋』と『王様と私』の文化帝国主義
むすびに 新しいアメリカ演劇史にむけて
著者等紹介
常山菜穂子[ツネヤマナホコ]
1969年、東京生まれ。1992年、聖心女子大学文学部卒業。日本学術振興会特別研究員を経て、2000年、慶応義塾大学大学院文学研究科英米文学専攻後期博士課程修了。博士(文学)。アメリカ演劇専攻。現在、慶応義塾大学法学部助教授
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