内容説明
その過激な思想と奔放な性表現ゆえに、発表当時焚書となった禁断の書物。豪快な笑いとエロティシズムが渦巻く、十七世紀フランスの知られざる傑作小説がついに完訳なる。挿絵多数収録。
著者等紹介
渡辺明正［ワタナベアキマサ］
大正元年、神戸生まれ。東京大学文学部卒。京都大学名誉教授
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感想・レビュー
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きりぱい
2
恋するロレットを追いかけたフランシヨンは、邪魔者に一杯食わせるはずが逆に災難に巻き込まれ・・。みだらで、どうかと思うほど下卑たところもあるのに、ストレートな欲望の大らかさに笑ってしまう物語。ターゲットを定めつつ、手近なところでも落とせそうなら手を出すフランシヨン。それをプレイボーイの王道というのか、あわよくばの快楽への抗えない姿はフランシヨンばかりではない模様。ロレットに始まり、ロレットで終わるのか、フランシヨンの尽きない欲望もだけど、老婆アガトも強烈だった。2010/11/22
