内容説明
広がりゆく魂、深まりゆく身体。行動を構成する身体の仕組みを明らかにし、行動を精緻に観察することによって心の働き、ひいては人間の生のあり方を解明せんとした『心理学試論』、実験と理論、観察生理学と推論生理学との統合により、生理学を新たな次元へと昇華させた『生と死の生理学研究』を収録。『百科全書』からの項目「死」「生」「生・寿命」を付す。
目次
心理学試論(シャルル・ボネ)
生と死の生理学研究(マリー・フランソワ・グザヴィエ・ビシャ)
『百科全書』項目―死 生 生・寿命
ボネ『心理学試論』
グザヴィエ・ビシャと『生と死の生理学研究』の歴史的在処
『百科全書』項目―ふたつの「生」とひとつの「死」について
著者等紹介
飯野和夫[イイノカズオ]
1951年生まれ。パリ第一大学大学院哲学研究系博士課程修了。博士(哲学史)。名古屋大学名誉教授。専攻近現代フランス思想、とりわけコンディヤック、ボネらの感覚論哲学
沢〓壮宏[サワザキタケヒロ]
1971年生まれ。京都大学大学院文学研究科哲学専修博士課程修了。博士(文学)。追手門学院大学基盤教育機構非常勤講師。専攻哲学史(フランス古典期・啓蒙期)
小松美彦[コマツヨシヒコ]
1955年生まれ。東京大学大学院理学系研究科科学史・科学基礎論博士課程単位取得退学。博士(学術)。東京大学大学院人文社会系研究科教授。専攻科学史・科学論、生命倫理学、死生学
金子章予[カネコアキヨ]
東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。西武文理大学教授。専攻教育哲学(教養教育、大学教育)
川島慶子[カワシマケイコ]
1959年生まれ。東京大学大学院理学系研究科科学史・科学基礎論博士課程単位取得退学。名古屋工業大学工学研究科教授。専攻科学史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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