感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いとう・しんご singoito2
10
ラジオのスペイン語講座で「裸の王様」のネタ元と紹介されていました。1335年のスペインの寓話集で、それぞれの寓話について分っている範囲でネタ元が載っており、なかには「パンチャタントラ」なるインドの本もあったりします。個人的には「悪魔というのは過去のことを何でも知っている」P257という言葉が刺さりました。未来は神しか知らないから、悪魔は過去で人々を迷わせるのだ、ということなのでしょう。中世哲学は難ししけれどロマンス諸語の中世文学は面白そうなので、今後、色々と掘ってみたいと思いました。2023/12/07