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セリーヌの作品 〈1〉 夜の果てへの旅 高坂和彦

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  • サイズ A5判/ページ数 494p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784336026699
  • NDC分類 958

出版社内容情報

戦争、精神病院、植民地アフリカ、頽廃せる母国フランス――ピカレスク・ロマン風の筋立ての中、主人公バルダミュが世界に投げかける、絶えることのない“否(ノン)”の呪文。1932年、衝撃のデビュー作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ソングライン

16
人生は夜の中へ消えてく一点の光だ。医学生だった主人公が第一次世界大戦に志願し、傷つき、その後フランス植民地のアフリカ、新天地アメリカへと放浪が続きます。フランスへ戻り、医師となり働き始めるも、やがて金のため、生活のためだけに働くことに。大戦時からの友ロバンソンも、仕事にも恋にも疲れ、ついに主人公のいる生の世界から消えて行きます。俗語に満ちた語り口で生への皮肉をまき散らす物語に圧倒されます。すごい。2020/08/23

Fumitaka

3
フランス文学はあんまり知らないんですが怒涛のような執念深い文体で、セリーヌという御仁の性格が見えてくるような気もし、確かに独特の味がありますね。やさぐれ主人公がアメリカに行ったりアフリカに行ったり、こんな大冒険しつつも生きていける世界があったのだろうか。船で吐いちゃう場面の前後がなんかしょうもなくて印象に残った。「オチ」があるかといえばうまく落ちてはいない気もするんですがそこにいたるまでに濃密な描写で楽しませてもらえた気がします。2019/10/27

べんざカバー

1
再読。人間のための仕組みが、かえって人間を破壊しようとした。その仕組みを支えたものこそ言葉であり、語り手は言葉を糞に変えて、あちこちに撒き散らす。今見ている地獄はおれの地獄だが、おれたちの地獄でもあるだろ、愛だってそうだ、そうだろ兄弟?始終そう言われているような気がした。地獄を生き延びるための名作であると改めて感じた。2021/12/17

パン太郎

0
「吊るされる?絞められる?知ったことかい、文句言える柄かってんだ、え、おっさん!」いいぞセリーヌ、どんどんやれ!2017/03/01

askmt

0
情報量の多い稠密で麻薬的な文章。一度に多量には無理で、少量ずつ摂取。世界は悪意に見ているが、それでも。2013/12/26

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