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内容説明
在外でのメンタルヘルスの理論はもちろん、ニューヨーク、ワシントンDC、サンフランシスコ、バンクーバー、バンコク、シンガポール、ジャカルタ、コロンボ、北京、マニラ、パリ、ロンドン、ストックホルム、セネガル、アルジェリア、エチオピアの世界16都市・地域の現地情報も収録。在外邦人113万人時代のこころの危機管理・必携書。
目次
第1章 在外生活とこころの危機(増え続ける在外邦人、求められる精神保健対策;海外生活ストレスとは環境変化の総和 ほか)
第2章 事例と見立て・対応(在外精神不調事例にみられる環境因と素因との関係;見立て―「診断」よりも「状態像」の把握を ほか)
第3章 各都市の取り組み(現地邦人コミュニティによる支援4つの「連携」;米国・ニューヨーク ほか)
第4章 在外生活でのセルフケア(在外邦人のセルフケア;こころのヴァイタルサイン ほか)
第5章 適応の向こう側(環境適応の神経科学的基盤;知ってしまった哀しみ ほか)
著者等紹介
鈴木満[スズキミツル]
1955年生まれ。外務省メンタルヘルス対策上席専門官。医学博士、精神保健指定医、日本精神神経学会指導医、日本医師会認定産業医。1987~92年まで英国国立医学研究所神経生物学部門研究員として滞在したロンドンで、邦人へのメンタルヘルスの啓発活動に携わったことを機に、在外邦人の援助に本格的に関わり、現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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erie
4
おおよそ人間が考えつく限りのことはやって、失望を繰り返し、あとは一つ選択肢が残るのみになった。とにかく楽になりたくて最後、わらをも掴む思いで。セルフケアの項目に期待を寄せたが、チェックリストがあり、専門機関へ受診させよと書かれているが、一年以上現地人セラピストにかかっているがどんどん悪くなっている。邦人がたくさんいる「都市」の状況、結構。しかし問題は小さな郊外の村からリソースにアクセスする方法ではないか。(大都市にアプローチしたら断られた)日本の団体は時差がきつく、混み合いすぎてメールに返事も来ない。2018/12/14
さとる
0
豊富な海外事例が実務に◎。でもこの本は先生の熱い思いが伝わる第4章がいい。☆異文化適応はハネムーン期,批判期,受容期の過程を進む。批判期に自分を客観視し,早めに受容期を迎えよ。☆報酬が増えない今,動機付けの強化と心理的な報酬が大切。前者がやりがい,後者がねぎらい,だ。☆培養は英語でCulture。NZに住みNZ文化に培養されてきたもんね。☆人生のゴールは適応の向こう側にあるのではない。ゴールに向かう過程が適応であり,その過程の中で複数のゴールを通り抜けてるよね。☆心を病まなくとも海外居住者が読むといい本。2017/07/14
きい
0
さまざまな現場があるんですね。2013/01/07