木村敏著作集〈2〉時間と他者、アンテ・フェストゥム論

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  • サイズ A5判/ページ数 442p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784335610226
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C3311

内容説明

存在の意味は時間であり、時間とは私自身である。自己と他者の共通の場所としてのあいだ=いまが未来と過去を創り出し、時間の流れの源泉となる。分裂病の本質をアンテ・フェストゥム的意識における絶対の他の不成立にみる木村精神病理学の真骨頂。

目次

『自己・あいだ・時間』まえがき
分裂病の時間論―非分裂病性妄想病との対比において
時間と自己・差異と同一性―分裂病論の基礎づけのために
思春期病理における自己と身体
存在論的差異と精神病
内因性精神病の人間学的理解―「内因性」の概念をめぐって
『時間と自己』
『分裂病と他者』序
あいだと時間の病理としての分裂病
他者の主体性の問題
自己と他者
離人症における他者
自己の病理と「絶対の他」
現象学的精神病理学と“主体の死”―内因の概念をめぐって

著者等紹介

木村敏[キムラビン]
1931年生まれ。55年京都大学医学部卒、61年より2年間ミュンヘン大学神経科・精神科に留学、69年より2年間ハンデルベルグ大学精神科客員講師、74年より名古屋市立大学医学部教授、86年より京都大学医学部教授。その間81年ドイツ連邦共和国より第3回シーボルト賞、85年エグネール財団(スイス)より第1回エグネール賞を受賞。94年京都大学を停年退官後、2001年まで龍谷大学国際文化学部教授。現在、京都大学名誉教授、河合文化教育研究所主任研究員、京都博愛会病院顧問、日本精神病理学会理事長、日本社会精神医学会理事。ドイツ精神神経学会、ドイツ現存在分析学会の外人特別会員
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