叢書・ウニベルシタス<br> ドレフュス事件―真実と伝説

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叢書・ウニベルシタス
ドレフュス事件―真実と伝説

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  • サイズ 46判/ページ数 251p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588011290
  • NDC分類 235.068
  • Cコード C1322

出版社内容情報

文書改竄、証拠捏造で、国家が真実を隠蔽し、冤罪を作り出す。「世論を真っ向から分断するような論争があるとき、人々が考えるのはドレフュス事件である」。「国家の重大事件とは、ある過ちが犯されて起こるのではない。関係する権力者がその過ちの存在を否定し、あらゆる手段を使って、その存在をもみ消そうとするときに起こる」と著者は言う。ジャーナリズム、知識人、作家、軍人、政治家が果たした役割から、人種差別の問題、文学や映画まで多角的に検証し、現在もなお参照すべき先例として時事問題に応じて絶えず立ち現れる《事件》の全貌を明らかにする。

内容説明

文書改竄、証拠捏造で“事件”が起き、冤罪が作り出され、人種差別が蔓延り、人々は分断される。そのときジャーナリズム、知識人、作家、軍人、政治家は何をしていたのか。「国家の重大事件とは、ある過ちが犯されて起こるのではない。関係する権力者がその過ちの存在を否定し、あらゆる手段を使って、その存在をもみ消そうとするときに起こる」。文学や映画まで多角的に検証し、“事件”の全貌を明らかにして、現在のわれわれ自身の問題として省察する。

目次

いくつかのドレフュス事件を区別するべきか?
告発には証拠があったのか?
筆跡鑑定は決定的な役割を果たしたのか?
ゾラの「私は告発する」はドレフュス事件をあますところなく語っているのか?
クレマンソーが「私は告発する」というタイトルを提案したのか?
フェリックス・フォールはエミール・ゾラの「私は告発する」を読んだのか?
ドレフュス派が請願書の形式を考え出したのか?
アルフレッド・ドレフュスは「ユダヤ組合」によって擁護されたのか?
エドゥアール・ドリュモンが反ユダヤ主義を発明したのか?
アルフレッド・ドレフュスは悪魔島で「保養」していたのか?
エステラジーは「ヴェールの女」に助けられたのか?
ドレフュス事件は新聞連載小説として体験されたのか?
ゾラとピカールはドレフュス事件の英雄だったのか?
ドレフュス派の社会参加は感情に基づいていたのか?
社会主義者たちはドレフュス派だったのか?
世論はアルフレッド・ドレフュスの立場を擁護したのか?
日刊紙は二つの陣営に分かれていたのか?
第四のドレフュス事件は存在したのか?
ドレフュス事件はカラス事件に似ているか?
ドレフュス派の人々は自分たちの闘いを語ることができたのか?
文学はドレフュス事件に関心を持ったか?
ドレフュス事件は映画にとって良い主題か?
ロマン・ポランスキーはどのようにドレフュス事件を表現したのか?
ドレフュス事件にはいまだに解かれていない謎があるか?
ゾラは自身の社会参加の犠牲者だったのか?
アルフレッド・ドレフュスの大義のために闘う必要があったのか?

著者等紹介

パジェス,アラン[パジェス,アラン] [Pag`es,Alain]
1950年生まれ。パリ第3大学名誉教授。ゾラ研究を牽引する世界的な研究者のひとりであり、特にゾラとドレフュス事件に関する研究で知られる。ゾラと自然主義文学に関する学術雑誌『カイエ・ナチュラリスト』(エミール・ゾラ友の会発行)の編集長を務める。小説家の曾孫にあたるブリジット・エミール=ゾラとの共編で、『ジャンヌ・ロズロへの手紙(1892‐1902年)』(Gallimard,2004)、『アレクサンドリーヌへの手紙(1876‐1901年)』(Gallimard,2014)を上梓し、後者は2015年にフランスで発表された未公開書簡を含む書簡集に与えられるセヴィニェ賞を受賞している

吉田典子[ヨシダノリコ]
京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。D.E.A.(パリ第4大学)。文学博士(京都大学)。神戸大学大学院国際文化学研究科教授を経て、神戸大学名誉教授。専門は19世紀フランスの文学と美術、および社会文化史

高橋愛[タカハシアイ]
大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。D.E.A.(ストラスブール第2大学)。文学博士(大阪大学)。現在、法政大学社会学部准教授。専門は19世紀フランス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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パトラッシュ

73
ドレフュス事件は有名だが、あまり知られていないミクロな部分を検証しフランス近代史にどんな傷跡や影響を残したのか明らかにする。著者はゾラ研究家だけに、特にゾラを中心とした支援派と反対派を問わないジャーナリズムを使った知識人の社会参加を詳しく描き、事件を彩る伝説を剥いで真実を探っていく。それにしても絶対に誤りを認めない軍の態度や、狂気に近い反ユダヤ主義の激烈さは想像を絶する。過ちを指摘されると逆に意固地になるのはトランプ支持者の暴走でも明らかだが、思想信条を守ることに命を賭ける姿こそ最も不可解な謎として残る。2021/09/08

ラウリスタ~

12
ゾラの栄光の半分は、(フランスでは)ドレフュス事件による。ドレフュス事件の問題は、誤審そのものではなく(それはいつでもありうること)、誤りだと分かってからも軍隊と国家を守るためにそれを認めなかったことだ。それを何も知らず悪魔島で悲惨な監禁生活を送るドレフュス、彼と無関係に肥大化するスキャンダル。本当の主人公は、反ユダヤ主義者で、愛国軍人であった防諜局のピカール少佐。ドレフュスの無罪を知ってしまった彼は、自分の傾向にもかかわらず、ドレフュス再審を求めていく。反ドレフュス派はカリカチュア、ドレフュス派は文学で2021/09/17

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