内容説明
「違憲の憲法改正」とはパラドックスなのか。ある「憲法改正」がもはや「改正」ではなく「革命」ないし「法的クーデター」とされるとしたら、それはなぜなのか―。欧米にとどまらず旧共産圏やアジア、中東など全世界の憲法典と実例を渉猟しつつこの原理的な問いに挑む、グローバル比較憲法学の最前線。
目次
第1部 憲法改正禁止を比較する(明文による憲法改正禁止;不文の憲法改正禁止;超憲法的な憲法改正禁止)
第2部 憲法改正禁止の理論構築にむけて(憲法改正権の性質;憲法改正権の範囲;憲法改正権のスペクトラム)
第3部 憲法改正禁止をいかに担保するのか(憲法改正の裁判的統制の理解;憲法改正に対する裁判的統制)
著者等紹介
ロズナイ,ヤニヴ[ロズナイ,ヤニヴ] [Roznai,Yaniv]
1980年テルアビブ(イスラエル)生まれ。2006年ヘルツリーヤ(Herzliya)学際センター・ロースクール修士課程修了。2014年ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス博士課程修了。2016年ヘルツリーヤ学際センター・ロースクール専任講師、2020年より同校准教授。憲法・比較憲法・国際法・国際人権法・立法学等を担当。著書『憲法改正が「違憲」になるとき』で、ICONS(国際公法学会)第1回書籍賞、イスラエル公法学会若手研究者ゴルニ(Gorni)賞等数々の賞を受賞した
山元一[ヤマモトハジメ]
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了、博士(法学)。現在、慶應義塾大学大学院法務研究科教授、放送大学客員教授、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス客員研究員
横大道聡[ヨコダイドウサトシ]
慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学、博士(法学)。現在、慶應義塾大学大学院法務研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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