内容説明
城が好きだった司馬遼太郎の作品には、さまざまな城が登場し、そのありよう、その姿がいきいきと描かれる。そんな作品に出合ったとき、司馬遼太郎の文章にこめられた思いに、「城を訪ねたい」という旅情がかきたてられる。本書は、司馬作品に登場する城のうち三十五城を、作品の抜粋とともに精選。城歩きをさらに魅力的にする歴史を城下町のガイドとともに紹介する。司馬遼太郎と城を歩く初めての本である。
目次
北海道・東北篇
関東・甲信越篇
中部篇
近畿篇
中国・四国篇
九州・沖縄篇
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
23
○好きな本です。各城の話も面白いのですが、一番好きな部分は初っぱなの『街道をゆく』からの抜粋の言葉です。2024/05/13
こきよ
6
司馬氏の作品にゆかりのある城を、その作品と共に紹介してある。城好き且つ氏の作品も好きな自分にはとても嬉しい。25年ぶりに備中松山城に再訪したり、山田方谷に興味を持ったきっかけになった。また影響で『峠』を読みはじめた。装丁も良い。
めぐみこ
3
司馬作品に出てくる城のうち35城をピックアップして、作品の引用や歴史ガイドと共に紹介。有名な城についてでも、案外まだ知らないことがあった。滝廉太郎「荒城の月」が戊辰戦争の会津若松城の姿だったとは。司馬さんが竜馬を書こうと漁ったため神保町から竜馬の資料が消えた逸話、嘘でも真でも司馬さんらしい。2019/06/17
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