内容説明
騙しのテク教えます。世紀の奇書、復刊。
目次
第1章 「信用詐欺師」の醍醐味―カモのほうから札束を差し出す、これこそ「詐欺」という芸術
第2章 舞台装置をつくる―念入りに準備された架空の劇場「ビッグ・ストア」は最高の稼ぎ場所
第3章 カモの“欲”につけ込む―騙したことにも気づかれない「ビッグ・コン」三つの華麗な成功例
第4章 カモを分析する―巧みな「おとり」のテクニックに見るいいカモの見分け方、引っかけ方
第5章 一流になるための条件―この世界で成功するカギはセンス、演技力、そしてやる気
第6章 日常生活の送り方―いつも魅力的な紳士を演じ、スマートな生き方を心がける
第7章 いざというときの保険―“金を掴ませる”のが最良の方法、フィクサーを通して安全を買う
第8章 小銭もマメに稼ぐ―大仕事の合間の貴重な収入源「ショート・コン」こそ基本
第9章 専門用語に精通する―仲間意識を育み、仕事を円滑化する、この世界の隠語を身に付ける
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かるかん
62
詐欺師入門というより、詐欺師の手口解説本だった。絶版になっていたから、内容に問題があるのかとおもいきや、買う人がいなくなったから絶版になったのじゃないかな。 しかしながら、読んでみてもいいだろう。2016/03/18
つーこ
42
『スティング』のネタ本とのこと。あの映画や『コンフィデンスマンJP』など、鮮やかな詐欺の話は大好きだけど、この本はちょっと期待はずれ。真面目に詐欺師の歴史?が延々と語られる。結構な流し読み。悪い人を騙すのはスカッとするけど、普通の人をカモと呼びお金を騙し取るのは、やはり気分のいいものではないかな。2020/05/28
茉莉花
26
詐欺師になりたい訳ではないんだけどね笑 私が期待していたような、ちゃちな詐欺師の手口ではなく、スケールの大きい一流の詐欺師のことが書かれていた。一流の詐欺師が訴えられないのは、カモが騙されていることに気づいてない、若しくはカモ自身も不正を行おうとしたことが露呈するのを恐れて。一流の詐欺師はエリートであり、高級なものを身に付け魅力的な紳士を装い、スマートを心がけ贅沢に生きる。危険も伴うが、フィクサー(堅気)とも繋じ安全を買う。そんな彼らも大の読書家で山のように本を読むとか。共通点があってびっくりした!笑2015/11/08
のぎへん
17
20世紀初頭に跋扈した詐欺師たちの手口を解説した本。ほとんどの手口に共通する流れは以下の通り。信頼関係を築く→「絶対に儲かる」うまい話に乗らせる→一通り儲けさせ、もっと投資しないと損だと思わせる→大金が投入されたタイミングでかっさらう→姿を消す//カモの条件は3つ。金があること、欲があること、頭が「悪くない」こと。やれやれ、一流の詐欺師に会ったらひとたまりもなさそうだ。2016/05/06
ringoringo
15
人間の本質が変わらない限り、詐欺はなくならない。。。の言葉が印象的だった。何度も騙される人がいるように、大きな夢を見させてくれる、一流の詐欺は魅力的なのかもしれない。騙すよりも、そんな一流の詐欺師に騙されてみたいと思った。2016/08/10