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黒龍荘の惨劇

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  • サイズ B6判/ページ数 333p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784334929633
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

山縣有朋の別邸・黒龍荘に、山縣の影の金庫番・漆原安之丞に対して恨みを晴らす、という脅迫文が届き、数日後、漆原は謎の死をとげた。調査依頼を受けた「月輪萬相談所」の探偵・月輪は、かつて伊藤博文邸でともに書生として過ごした杉山を連れて黒龍荘に住み込むことに。広大なお邸には四人の妾を含む住人七人と使用人たちが暮らしていたが、警察と月輪たちの監視をあざ笑うかのごとく、彼らは次々と遺体となって発見されていく―史上屈指の残虐事件の裏には、国家をも揺るがしかねないおそるべき謀略があった!!

著者等紹介

岡田秀文[オカダヒデフミ]
1963年東京生まれ。明治大学卒業。1999年「見知らぬ侍」で第21回小説推理新人賞を受賞し、2001年『本能寺六夜物語』で単行本デビュー。2002年『太閤暗殺』で第5回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

357
ずっと読みたい本に登録したまま放置していたが、期待通りのクォリティだった。文章が端的で、いちいち考察や検証を挟まずに物語が進行するので、横溝のような不気味さは減じられ、殺人のペースも物凄く早い。しかしそこがまた昔っぽいというか、昭和初期の本格はこんな感じだったので、明治の舞台設定も活きている。その半面、わらべ唄のインパクトは弱くなっており、見立てである意味もあまり無かったりするが、非常に良い雰囲気が醸成されており、読み進める側にとっては良いスパイスになっている。シリーズ他3作品もチェックしていこうと思う。2017/03/24

absinthe

149
月輪(がちりん)龍太郎の第二作目。ホームズとワトソンよろしく掛け合いも面白い。事件は前回よりも陰惨で狂気に満ちている。例によって時代背景とうまく絡んだ事件でもある。こういうネタを思いつくのは凄いなぁ。今回の暗い雰囲気に比べて文体が軽いような気がする。さらにうるさいことを言うと、犯人側の目的を考えると、こんなに面倒くさい危険なことしなくても良かったと思う。2023/11/20

papako

69
一度読み始めて断念していたけど、再チャレンジ。楽しかった!明治初期の日本で、首切り殺人が起こった。そして古いわらべ唄になぞらえて次々に殺人が起こる。古い時代だからこその犯罪。探偵の月輪と友人で助手の杉山が犯人を追うも、次々に惨劇は起こる。サイコパスな漆原。政治絡みの圧力もあるが、警察だってやるなぁ。ちょっと読みにくかったけど、最後はすごく楽しんでました。2020/07/30

瑞佳

62
表紙通りの胡散臭さ。あり得んやろ、こんな館!ンもーダイスキです♡ わらべ唄に見立てられた殺人とか、仰々しい背景もデタラメな登場人物もこれ以上ないくらいお約束通りで可憐な胸は踊る踊る♪「ガチ」の傍若無人ぶりもナイス。周りの空気はまったく読まず、瞬時に場を凍りつかせるキャラの探偵は案外キライじゃないので(゚∀゚) そして誰もいなくなるまでずんずん人が死にまくる。ええの?ええのか。大混迷の末、最終章で一気に怒涛の伏線回収。いやーお見事。いろんな意味でええもん読ましてもらいました。2017/03/07

山田太郎

61
結局なんだか名探偵とはとても思えんという欠点はあるものの面白くは読めた。シリーズ化するのかな。2015/04/13

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