内容説明
瀬野、正夫、ヨダカとぼく。大学寮の東十五室はぼくたち4人の居場所だった。寮が取り壊された今、大切な場所を失ったぼくたちに正夫の歌う音のはずれたビートルズが気づかせてくれたのは―。
著者等紹介
関口尚[セキグチヒサシ]
1972年栃木県生まれ。茨城大学大学院人文科学研究科修了後、2002年「プリズムの夏」にて小説すばる新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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daubentonia
9
胸にキュンとくる話ばかりを集めた短編集でした。心の中に忘れずにいる“そのままの光”がそれぞれに描かれていて、新鮮でもあり、懐かしくもありました。『東十五室』『万引きランナー』『南天のカノープス』『逆さオリオン』が良かったです。『逆さオリオン』の俳句を通じた関係って良いなぁ☆2013/01/27
菜食主義@目覚めの刻!
8
短編集。表題のお話があるのかなぁと思って読んでましたが、そうじゃない。青春時代の甘酸っぱい感じというか緩い感じというか、もやっとした感じというかなんとも表現しがたい感じのお話でした。さらっと読めて読後感ひたすら軽し。でも、嫌いじゃないです。2022/02/03
うさレモン
6
部活や寮生活、いろんな人との繋がりが丁寧に描かれた7つの短編集。青春の爽やかさだけでなく、主人公達の胸に刺さる痛みや淋しさも強く感じました。けっこう好きかも。2011/06/08
ゆうこ
5
タイトルにきゅんとして読みはじめたけど、大当たりだった。全部の話がぐっとくる。全部中途半端には終わってないし、読んだ後に爽快感がある。南天のカノープスが一番好き。万引きランナーは、ちょっと泣きそうになった。そのままの光、青春時代。うーん、すてき!うっとおしい男の子がいないし、かっこよすぎる男の子もいない。そこがなんというかリアルで、すごくいい。2011/01/30
takaC
5
どれも関口テイスト全開。2009/07/18
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