命の終わりを決めるとき

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  • サイズ B40判/ページ数 242p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334924614
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

愛が「殺人罪」と評価されるとき。評判の女医はなぜ患者に致死量の筋弛緩剤を注射したのか?結納を控えて女はなぜこの世でたった一人好きなその男を殺したのか。愛の果てに立った二人の女が選んだ「犯罪」に至る動機を克明に描く。

著者等紹介

朔立木[サクタツキ]
小説家を志すが、小説執筆のために読んだ「刑事訴訟法」に興味を覚え法曹界に進む。多くの刑事事件を扱い「世間の理解を超える事件も普遍的な人の心の延長上で起こる」が持論
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takaC

59
後ろの袖裏に、〜本作では、愛の果てに立った二人の女が選んだ「犯罪」に至る動機を克明に描く。〜とあり、確かにそれは克明に描かれていた。だが、事実が表沙汰にされないのは暗に司法に問題ありだという形で構成された小説で、それが嘘であっても誠であっても後味が悪い。2015/08/11

秋製 

32
2編の短編集。最初、この作者は何が言いたかったのか理解できなかった!物語の着地点が私には全く見えなかったから。カバーの折り込まれた所(後側)にこの本の軽い解説が載っていた。それを踏まえて読み直してやっと理解できたと思う。多分。解説によると2つの話のテーマは「動機」。被疑者の言葉のみを信じれば、「冤罪」と「尋問による自白の操作」と私は感じた。彼女達の受けた扱いは見ようによると、下手な怪談話より背筋が凍りそうなほど恐ろしい話に思えた。2013/07/23

ゆみねこ

30
「終の信託」「よっくんは今」の2編。「終の信託」は48歳の女医が患者に託された命の終焉を、検察官に取り調べられるというもの。終末医療というものはとても難しい。この女性医師は真摯に患者に向き合った結果がこの検事の取調べでは、あまりにやりきれない。「よっくんは今」の検事は気持ちが悪くて、そして事件の当事者マリも理解できなかった。2013/08/16

らぴ

13
法曹界に身を置いていた人間が作家になったのだと思っていたのだが、実は逆であったことをこの作品の作家紹介で知った。冤罪を描いた『死亡推定時刻』と共に、考えさせられる作品。2010/06/06

スノーシェルター

12
読み終えてから、実話をもとに...と映画化を知った。すごく深くて難しいことだけれど、気分が悪い。とくに検事。2012/11/10

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