出版社内容情報
読書家の側面も持つ朝倉かすみが、「今読みたい」を最優先にセレクトした当人含む9人の短編アンソロジー。テーマは「スカート」。
内容説明
憧れ。束縛。楽しい思い出。恐怖の記憶。一枚の布が、さまざまなかたちで波風を立てる。九人の人気作家によるスカートモチーフの新作短編集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
221
リクエスト・アンソロジー・シリーズ、『宮内悠介リクエスト! 博奕のアンソロジー』&『森見登美彦リクエスト! 美女と竹林のアンソロジー』に続いて、3作目を読みました。 今回のリクエスターは、朝倉 かすみで、お題は「スカート」でした。オススメは、朝倉 かすみ『明けの明星商会』&藤野 可織『スカート・デンタータ』&中島 京子『本校規定により』です。 私は、スカート女子は大好きですが、スカート男子は大嫌いです(笑) https://www.bookbang.jp/article/6257102021/10/18
Ikutan
79
スカートをテーマにしたアンソロジー。ずいぶん的を絞ったお題だなぁと思ったのですが、制服からジェンダーを絡めたお話まで、ドラマチックに仕上げる作家さんたちの手腕はさすがですね。そうか、スカートは女性だけのものではないのか。佐原さんと高山さんの発想は新鮮だった。面白かったのはいつもエッセイで笑わせて頂いている公子先生の『くるくる回る』。ラストはそういうことかと。ぶっ飛んだ発想の藤野さんの『スカート·デンタータ』は強烈なインパクト。中島さんの『本校規定により』は時代の流れを懐かしく思いだす。やっぱり上手いね。2021/09/29
ゴンゾウ@新潮部
72
スカートをテーマにしたアンソロジー。初読の作家が4名でした。意外にも男性がスカートをはくといった内容の作品が複数あった。2024/05/05
ひさか
69
小説宝石20年6月号朝倉かすみ:明けの明星商会、7月号佐原ひかり:そういうことなら、8,9月合併号北大路公子:くるくる回る、10月号佐藤亜紀:スカートを穿いた男たち、藤野可織:スカート・デンタータ、11月号高山羽根子:ススキの丘を走れ(無重力で)、21年3月号津原泰水:I,Amabi、4月号吉川トリコ:半身、5月号中島京子:本校規定により、の短編。藤野さんホラー?びっくり。高山さんは余韻が素敵です。中島さんが好みで楽しめました。2021/11/23
アクビちゃん@新潮部😻
59
【図書館】スカートをテーマにした、9人の女性作家さんたちのアンソロジー。朝倉かすみさん、なるほどー。佐原ひかりさん、中島京子、読みやすく◎ ケメコ先生のエッセイファンだけれども、小説はお初。いつものテンションではないのに驚く! あとの方は、申し訳ないけれども、合わなかったなぁ〰 表紙が可愛いので、内容も明るく楽しい内容が良かったな。2021/10/10