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江ノ島西浦写真館

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  • サイズ B6判/ページ数 228p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784334910662
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

江ノ島の路地の奥、ひっそりとした入り江に佇む「江ノ島西浦写真館」。百年間営業を続けたその写真館は、館主の死により幕を閉じた。過去のある出来事から写真家の夢を諦めていた孫の桂木繭は、祖母の遺品整理のため写真館を訪れる。そこには注文したまま誰も受け取りに来ない、とごか歪な「未渡し写真」の詰まった缶があった。繭は写真を受け取りに来た青年・真鳥と共に、写真の謎を解き、注文主に返していくが―。

著者等紹介

三上延[ミカミエン]
1971年生まれ、神奈川県出身。古書店勤務を経て、『ダーク・バイオレッツ』で第8回電撃小説大賞3次選考を通過し、2002年に同作でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

408
表紙カバーのイメージそのままに、物語全体がセピアの写真のような、静謐で緩慢な世界を進んでいく。それ自体歴史を止めた古い写真館で、桂木繭は経営者だった祖母が残した世界を解読していく。たとえ彼女自身の問題であっても、どこかで遺志によって翻弄されていく。エピローグを読む前に真実は予告され、ラストの予定調和を読みたくて、急いで最後のページにたどり着かせた。静かな驚きの物語。2016/01/13

Yunemo

365
ビブリアに毒されてる分、なんだかなぁ、との想い。写真って、過去の瞬間を切り取ったもの、確かに。写った或いは写されたそれぞれの人間模様、それぞれの人物設定に無理があるのかな。何となく小さな出来事から発するその後の展開、この筋立てに引き込まれる要素はたくさんあるのに。写真を媒介とする物語には興味持てるのですが。いまいち自身の気持ちに飛び込んでこないところがあって。何故なんでしょう。たぶんに、その場面においての細やかな心情が記されているのだけど、過去と今、主人公とその他の登場人物、それぞれの繋がり感の薄さかな。2015/12/20

takaC

277
続く?続くよね?続いてもらわないと消化不良だよ。2016/06/25

AKIKO-WILL

273
三上延さんのビブリアでハマったのでこちらも期待しながら読んだらまたまた良かった!ミステリーな要素もあり、そして最後の終わり方は続編にもなりそうな感じで終わったからこれはもしや?祖母が亡くなったコトをキッカケに孫の桂木繭は、祖母が営んでいた江ノ島にある写真館を片付けに来たのだが。来るはずの母が来れず、1人で遺品整理や店の片付けに。そこに現れた謎の青年。4年前に繭に起こった悲しい出来事以来、遠ざかっていた祖母や写真館…三上延さんの話は好きです。出来たら続編も出して欲しいな。あの彼とそして幼なじみの彼とは…2016/05/14

ナイスネイチャ

238
図書館本。江ノ島で写真館を営んでいた祖母が亡くなり、その整理の為ひさびさに訪問した孫娘が写真に絡めて謎解きしていく。ちょっと陰がある主人公で内容は決して明るくはなかったが、読後はすっきりしました。2016/04/10

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