出版社内容情報
赤川次郎、芦沢央、天祢涼、太田忠司、恩田陸、呉勝浩、近藤文恵の7氏の作品を収録。
内容説明
結末まで、作者と推理の知恵比べ。当代きっての人気ミステリー作家が勢ぞろい!豪華アンソロジー。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽろん
34
8作品中4作品既読。大好きな作家さん達は、何度読んでも安定の面白さです。初読みの呉さんの論リーチャップリンは、最後に胸温まる話で良かった。2022/06/08
みぃすけ
4
芦沢さんと知念さんは既読だったけど、それ以外は初読でいろいろと楽しめた。特に印象的だったのは近藤さんのシャルロットの一編。犬に何やってんだ…怖すぎる。2023/10/04
やいとや
1
なかなかにヴァラエティに富んだアンソロジー。初読みは呉勝浩、近藤史恵のみだったが、その初遭遇作家さんの作品がワンツーだったのが面白い。ダントツに面白かったのは『論リーチャップリン』。厳密にはミステリではないかも知れないが、抜群に面白い小説である事は間違いない。語りのリズムが素晴らしく、途中で登場するユーチューバーの影響で語りトーンが変化し、怒涛のハッピーエンドに雪崩れ込む展開には舌を巻いた。『シャルロットと猛犬』はキレのいい短編ミステリ。人間の悪意を可愛らしい動物の描写の陰に潜ませる手腕が素晴らしい。2024/03/04
トキ
1
知念氏の話は既読だったが、すっかり忘れていたので初見と同じ気持ちで楽しめました。やっぱり天久鷹央シリーズはすごく面白い!でも、お馴染みのキャラクターや設定、このアンソロジーではじめて読んだ人は、置いてきぼり感無かったのかしら…?なんてちょっと気になったり。切なさの残る芦沢氏、妙な爽快感のある呉氏の話も好き。太田氏はタイトルが秀逸。近藤氏の話は、犬の可愛さにほっこりしていたら…ラストで背筋が凍りました。感情の触れ幅が大きくて、印象的。粒ぞろいの、上質なアンソロジーでした。2023/04/11