内容説明
体調が悪い自分の代わりに、出張料理人の作る料理を食べてほしい。そう頼まれて友だちの家に行った里穂は、やって来たその渋い声の料理人の姿にびっくり仰天―しかし、彼の作る料理を食べた時間は、なんだかとっても、特別な思い出になった(「なんでもない日の食卓」)。料理、パーティ、お掃除もお任せ。頼れる山崎ぶたぶたが、家にいるあなたに幸せをお届けします。
著者等紹介
矢崎存美[ヤザキアリミ]
埼玉県出身。1985年、星新一ショートショートコンテスト優秀賞を受賞。’89年に作家デビュー。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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りゅう☆
105
今回のぶたぶたさんは出張料理人兼ハウスキーパー。家事全般イベント企画何でもOK!初めてぶたぶたさんとのご対面は相変わらずみんな同じリアクションって分かってるのにほニンマリ。なんでもない日の食卓がキラキラしてたり、妖精さんのおかげで疲れが取れたり、誕生日や通夜で裏方として頼りになる。姿を見たら全然裏方にならないんだけどね。誰もが抱える心の悩みをいつの間にか前向きにもたらしてくれるぶたぶたさん。今回はまさにコロナ禍での状況。矢崎さん曰はく、ぶたぶたさんはこういう状況であっても相変わらずに働けるって。よかった♪2021/05/23
優希
86
今、不安定なのでぶたぶたさんに来て欲しいです。コロナなので食べ物とか不安なんですけど、ぶたぶたさんの手にかかればたちまち癒されるような気がしました。まさに「妖精さん」。関わった人たちを幸せにするのですから。2020/07/01
チョコ
77
重い話の後でのぶたぶたさんで、ホッとしながら読みました。四つとも良かったけど、3つめの親子関係の話身につまされる。4つめは、祖父の家での宴会で、伯母が子供たち用に用意してくれた大量の揚げ物を思い出した。あれだけの量を揚げるの大変だっただろうなぁ、と。伯母さん亡くなって8年も経ってしまったなぁ、、と懐かしく伯母を想ってしまった。2022/06/06
ぶんこ
71
心身ともに疲れきっている時に(ぶたぶた)さんに来てもらい、掃除洗濯料理。しかも常備菜まで!つい人に頼ってしまうと後ろめたさが拭えず、気持ちまではゆったりとできないものですが、やってくれる人が(ぶたぶた)さんだと癒される。やっぱり妖精さん?夏音さんが妖精さんに癒されたように、良い人だけに職場で貧乏くじをひいてしまう難波さんに(ぶたぶた)さんをお願いするところが大好きです。難波さんの辛さに気づく夏音さんの優しさがいいですね。豚肉の生姜焼きの最後にたぽうりの三つ葉を散らす⁉︎絶対に作ってみましょう。楽しみ。2021/01/31
hirune
70
ぶたぶたさんはいつも優しい…そして仕事も癒しも料理の味も完璧〜🐷ぶたぶたさんの常備菜でいっぱいの冷凍庫なんて、どんな天国なの♡それにしてもぶたぶたさんは働き者だ♪誰か我が家にもぜひ紹介してほしいなぁ😄2021/05/09