光文社知恵の森文庫
親鸞に至る道

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  • サイズ 文庫判/ページ数 273p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784334785512
  • NDC分類 188.74
  • Cコード C0115

内容説明

貧困と差別に翻弄された生い立ち、戦争体験、アフガニスタンへの放浪…。日本を代表する俳優が、自らの苦悩の人生と、そのなかで打ち立てた独自の親鸞像を綴る。

目次

プロローグ 何もかもなくして、旅へ―親鸞に至る道
第1章 迷いぬくのが人間
第2章 『歎異抄』異聞
第3章 私にとっての宗教
第4章 私の学習「差別の根っこ」
第5章 はぐれ者考現学

著者等紹介

三國連太郎[ミクニレンタロウ]
1923年、群馬県生まれ。静岡県松崎町で育つ。徴兵で静岡連隊に入隊、中国・漢口で終戦を迎える。’51年『善魔』(木下恵介監督)で俳優デビュー。役名「三國連太郎」を芸名にする。同年、『稲妻草紙』でブルーリボン賞新人賞を受賞。以後『ビルマの竪琴』、『大いなる旅路』(ブルーリボン賞主演男優賞受賞)、『飢餓海峡』、『神々の深き欲望』、『釣りバカ日誌』シリーズなど出演作、映画賞各賞受賞多数。’87年には自ら脚本を書いた『親鸞・白い道』を監督し、カンヌ国際映画祭審査員特別賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Hik

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読んだのは、「親鸞 白い道」isbn 4-01-070754-2の学校図書なのかな?。絵が日本昔話風でとても良い雰囲気(西村繁男作)読みやすい。 奈良・平安・鎌倉期と仏教の教えも政治的・権威的な腐敗の一面を有する時代にあって、人として清目・犬神人・非人・乞食・漁師・・など民衆の生きることの苦難を念ずる仏教により弾圧にもめげずひたむきに生きる親鸞の姿を描いたもの。 俳優の三國連太郎が、こんな素晴らしい才能をお持ちであったとは。2014/04/20

比々き

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俳優の余技を超えた、真摯な探求の跡が窺える本。己の煩悩の深さから、煩悩即菩提、「いはんや悪人をや」の悪人正機説、親鸞に辿り着いた作者。終生戒律を守り、不犯の師・法然。一方、不犯程遠く、煩悩逆巻く己を持て余し、絶望しつつ、煩悩それ自体を正覚の契機として、遂には全肯定するに至った弟子・親鸞。その微妙かつ決定的な違いを指摘して、独自の親鸞論を展開。特に親鸞は、弥陀の本願を、煩悩まみれの自己に「絶望」する衆生を救うことにあるとし、作者監督の映画『白い道』では、自ら煩悩を生きることで衆生を救おうとする親鸞を描いた。2013/04/24

不動 明

0
いやあ三國連太郎という役者を今まで知らなかった事に気付かされた、またこの本はとても親鸞入門的な本ではなくある程度浄土真宗の知識もないと噛み砕けない。素人にも分かり易いのは一章だが後半にいくにつれて日本人の歴史の裏に隠された差別文化や権力の詐術、第五章の芝居仕立ての所は読み難かった。また歎異抄分析は勉強になった。2010/03/18

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