出版社内容情報
元祖まごころ葬儀社のアルバイト社員、渋井和馬の本業は推理作家。背に腹はかえられず、親が営む会社でバイトをしていると・・・。
内容説明
渋井和馬は売れないミステリー作家。実家の葬儀社のアルバイトで食いつなぐ日々だ。そんなある日、葬儀場のトイレで「お母さんを殺してしまった」という何者かの独り言を聞いてしまう。その日は、地元きっての資産家で、ドケチで有名だった女性の通夜の予定だった。三人の息子の誰かによる殺人!?和馬は、涙もろい僧侶の翠芳とともに真相解明に乗り出してゆく!
著者等紹介
天野頌子[アマノショウコ]
東京外国語大学ドイツ語学科卒業。らいとすたっふ小説塾一期生として学び、2005年『警視庁幽霊係』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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一華
31
「お母さんを殺してしまった」という何者かの独り言を聞いてしまった実家の葬儀社でバイトする売れない作家の和馬が、眉目秀麗な僧侶の翠芳と共に犯人探しに乗り出す…亡くなった資産家、容疑者でもある息子たち三兄弟、そして、その妻たちの人物像の描かれ方も、テンポもよく、楽しく読めた。和馬と翠芳コンビの短編集でもよかったかな…2020/02/08
み
28
さくさくと♪大奥様の存命時のエピソードが読みたいキャラでした、憧れのイカシタババァ(^^)読後感は、温かかったです。2020/01/14
ちげー
21
面白くて一気に読んでしまいました。 最後はハッピーエンドで良かった。 こーゆーほのぼのとした事件はいいなー。 少しだけ最後は心がほっこりしました。2020/11/28
山猫
18
「お母さんを殺してしまった」というあの有名ミステリーを思わせる台詞で始まるあれやこれやだが、天野さんにこの手の作品は無理。葬儀前の「不寝番」のことを「故人に『添い寝』」(=一つ夜具で寝ること)なんて書かないでくれ❗️チベットスナギツネ顔なんてこれ読むまで知らなかったよ(笑)2020/03/26
にゃうぴょん
13
売れないミステリー作家が実家の葬儀社のアルバイトで「お母さんを殺してしまった」という声を聞いてのミステリーです。謎解きよりお母さんの家族への手紙の印象が強くほのぼのした気持ちで読み終わりました。2020/05/25