光文社文庫<br> アルゴリズム・キル

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光文社文庫
アルゴリズム・キル

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  • サイズ 文庫判/ページ数 440p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784334776640
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報



結城充考[ユウキ ミツタカ]
著・文・その他

内容説明

署の交通安全イベントの最中に、突然現れた痩せこけた少女。保護されて間もなく亡くなった彼女は、ほぼすべての歯を折られていた―。警務課所属のクロハは、県内で続発する未成年者変死事件との関連を探り始める。被害者たちの体や衣服に残された子供の指紋が意味するものは?犯人の底知れぬ悪意に孤高の女性警官が立ち向かう、「クロハ」シリーズ長編第三弾!

著者等紹介

結城充考[ユウキミツタカ]
1970年香川県生まれ。2004年『奇蹟の表現』で第11回電撃小説大賞銀賞を受賞。’08年には、『プラ・バロック』で第12回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sin

67
前作に視られた電脳空間の描写は控え目だが、その分SNSによるゲームを、可視化するアイテムにより、現実世界にオーバーラップさせる表現が加えられており、物語の重要な伏線としても使われている。そして本作もクロハ、イマイ…登場人物達がカタカナで表記されることによって現実との微妙な乖離を感じさせている。ただガチで刑事物をやろうとすれば電脳は違和感を拭えない、思いきってSFに舵を切ってしまえばもっと楽なのだろうが、組織と云う病に侵されたリアルな警察と、現実に在る犯罪とを描くことを可能にする選択としては秀逸だと感じる。2018/09/10

タックン

66
クロハシリーズ4作目。3作目の捜査の功績で捜査1課に引き上げられてもよさそうなのに、勝手に独自に動いたペナルティかなぜか所轄の警務課に異動になったクロハ。 そこで事件は起きたのに捜査もできないで区役所の子供支援課の相談に乗る。そしたらまたまた事件の鉱脈が!! 望まれないのに真相に近づくから捜査応援がきてしまう、いつものごとく事件がクロハを追いかける構図。 合わせて所轄の不正経理まで真相を掴んでします。 最後は殺人事件の犯人から交渉人にまで指名されて・・・!! いつものごとく事件の発端から解決まで一人で。2023/11/25

巨峰

48
リアルと電脳空間の使い方が上手いんだよな。シリーズ4作目。3作目から間をあけずによんだけど面白かったです。複数の殺意が渦巻く瞬間も!まぁそこまで支配できるものなのか不思議はあるんだけど。誰にも助けを求めることができないのは哀しいですね。このシリーズ新刊でてないなら、イルマシリーズ読んでみようかな。2025/03/23

南雲吾朗

30
クロハ・シリーズ4作目。「衛星を使い、私に」からずっと待ち望んでいたシリーズだったので…。 現実と電脳世界がLinkしつつ、嫌みなく物語が進行してゆく。こういう世界観は結構好きである。クロハは精神的潔癖症な感じがするくらい生真面目で常に自分を律する厳しさがある。物語のテンポが良く、とにかく先へ先へと読ませる。登場人物の氏名がカタカナ表記なところがこのシリーズ独特の雰囲気を出していて良い。 2018/07/25

kei@名古屋

25
このシリーズを読むと、スチームパンク、Mix●・Gre●、築地などが頭に浮かぶ。もちろんまったくこのワード達と本編は関係ない。近未来であり過去であり、一昔前の仮想空間が過疎中であったり、登場人物が漢字名があるのに地の文ではカタカナてあったり。硬質なまでの無機質さがなんとなく心地よい。クロハは傷に塩を塗るばかりで何も生まれない。発見した少年を抱きとめた時にクロハは何を思ったのでしょうかねぇ2018/07/30

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