内容説明
天保の改革の煽りで料理茶屋「嵐山」までが営業停止に追い込まれた。時間のできた影二郎は、若菜、祖父母の添太郎、いくを連れて草津へ湯治に出かける。湯治から帰った影二郎を待っていたのは、父・常磐豊後守秀信に切腹の沙汰が下った知らせだった。走れ影二郎!父を救えるのか。絶好調の「狩りシリーズ」決定版、手に汗握る第九弾。巻末に佐伯泰英外伝を特別収録。
著者等紹介
佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年北九州市生まれ。大学卒業後、闘牛カメラマンとして海外で活躍後、主にノンフィクション作品を発表する。’99年初の時代小説「密命」シリーズを手始めに、次々と時代小説を発表。文庫書下ろし作品のみで累計4000万部突破の快挙を成し遂げる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
106
水野の改革のせいで料理茶屋も営業停止になり、主人公は身内を連れて湯治に出かけたりします。その後さまざまな事件によって父に切腹命令が出されたりします。背後には鳥居の一派がいますが、ここでも有名な遠山金四郎が味方として出てきます。今後が楽しみです。2018/04/28
やま
45
【再読】 八州廻りにより国定忠治が追い詰められていく。時は、天保十三年(1842)。江戸幕府の老中首座水野忠邦は、貨幣経済の発達に伴って逼迫した幕府財政の再興を目的とした「天保の改革」を進める。その改革を急進的に推し進めようとする妖怪こと鳥居耀蔵は、江戸の町中に「御禁令取締隊」と称する一隊を巡回させる。2024/12/15
かいちゃん
28
忠治や金さんがでてきて面白かった。ラストはバタバタとしてた。2021/03/03
Syo
9
これまた凄すぎ2025/03/19
天笑院たか姫
5
天保の改革の煽りで料理茶屋「嵐山」までが営業停止に追い込まれ、その間祖父母を連れて草津へ湯治に出かける影二郎。そこで追い詰められた忠治を助けることに・・・・湯治から戻ってくると、父・秀信に切腹の沙汰が下った知らせが届く。どこまでも姑息な妖怪鳥居に、早くぎゃふんと言わせたい!2016/11/11