光文社文庫
海底からの生還―史上最大の潜水艦救出作戦

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  • サイズ 文庫判/ページ数 334p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784334761509
  • NDC分類 936
  • Cコード C0198

内容説明

第二次世界大戦前夜、北大西洋ショールズ諸島沖合いで最新鋭米潜水艦「スコーラス」が沈没。海底で“鋼鉄の棺”と化した艦内には、33名の生存者が…。迫りくる死の恐怖と闘う男たちの命運は、一人の米海軍士官スウェード・モンセンの活躍にかかっていた。―沈没潜水艦の乗組員救出と艦引き揚げにすべてを懸けた男の感動ドキュメンタリー。

著者等紹介

マース,ピーター[マース,ピーター][Maas,Peter]
1929年ニューヨーク生まれ。デューク大学卒業後、ニューヨーク・ヘラルド・トリビューンの特派員としてパリに赴任。朝鮮戦争勃発と同時に海軍に志願し、モンセンの偉業を知る。’55年に除隊してコリアー・マガジン社に入社するが、二年後に同社が倒産し、しばらくの間ロブスター捕りの漁船に乗って糊口を凌ぐ。その後、ルック誌からサタデー・イブニング・ポスト紙に移り、そこで全米を騒然とさせたノンフィクションをものにすることになる。マフィアの情報提供者ジョー・バラキに関する本で、映画化もされた『バラキ』である。2001年8月死去

江畑謙介[エバタケンスケ]
1949年生まれ。軍事評論家。軍事/兵器に関する多数の著作、評論を発表する一方、防衛調達審議会委員、内閣官房情報セキュリティ専門調査会委員など、幅広い分野で活躍
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yos

2
これは、沈没した潜水艦の中に閉じこめられた生存者を、全員無事救出した、史上ただ一つの例である。 1939年以前には、沈んでしまった潜水艦から救出される見込みは全くなかった。中に生存者がいても、事実上見殺しであった。そして、技術の進歩した現在でも、事故で沈没した潜水艦からの生還は難しいのだという。 読み始めたら止まらない、スリルとサスペンスに満ちた、ノンフィクション。 読むほどに、海底からの生存者救出がいかに困難なことかが、よくわかる。ダイバー達の命がけの作業がよくわかる。 2006/03/17

うたまる

1
「今未明、人類は海から勝利を得る」(ニューヨ-ク・タイムズ)……1939年、沈没した潜水艦から33名の生存者を救出した米海軍のノンフィクション。実は本件が沖合での沈没潜水艦で全員救出できた唯一の事例らしく、普通に感動した。現在でも北朝鮮不審船や韓国セウォル号の引き上げは簡単でない。それなのに何故アメリカはこんなことが可能なのだろう。…実はさ、分かってんだよね。彼らは目的のためにリスクを取ることを恐れない。一方、日本は二次被害を出さないことを最重要視する。だから拉致被害者も遭難者も、基本見殺しにするんだよ。2017/04/12

たい

0
沈没した潜水艦から生存者を救出し、船体を回収する。その過程で何があって、誰が、どのように行動したか。世界で初めて救出装置を開発した一人の海軍士官の行動を中心に、事件の全貌を記述している。水圧が人体に与える様々な影響、そしてそれを克服するための挑戦が詳細に述べられているので、潜水技術の歴史という視点からも読むことができる。2010/12/18

tai65

0
星5つ2010/03/14

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