出版社内容情報
真保 裕一[シンポ ユウイチ]
著・文・その他
内容説明
日伊共同開発事業の調印式でローマ入りする外務大臣を警護せよ。特命を受けた外交官・黒田康作が在イタリア日本大使館に着任早々、大使館に火炎瓶が投げ込まれた。そんな折、母親と観光に訪れた日本人の少女が誘拐され、黒田は母親とともにアマルフィへ向かう。周到に計画を遂行する犯人の真の狙いとは?―。
著者等紹介
真保裕一[シンポユウイチ]
1961年東京都生まれ。アニメーションディレクターを経て、’91年『連鎖』(講談社文庫)で第37回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。’96年に『ホワイトアウト』(新潮文庫)で吉川英治文学新人賞を受賞。’97年には『奪取』(講談社文庫)で日本推理作家協会賞と山本周五郎賞をダブル受賞、2006年『灰色の北壁』(講談社文庫)で新田次郎文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
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坂城 弥生
49
やっぱり宗教ってわからない…人種と言われれば家族意識の延長かな?とかなんとなくわかる気がするけど、宗教が違うだけで平気で相手を殺せるとかなると理解できない…ただ漠然と宗教=胡散臭いという図式はある。 あと、やっぱり言葉が通じない国に平気で行ける神経も私には理解できない…2021/02/18
ゆう
37
【読んだ本登録1000冊目】外交官シリーズ1作目。何年も前に映画は観賞済でそれとは違う展開を楽しみながら読んだ。イタリア観光に訪れた母親と娘。その娘がローマで誘拐され、舞台はアマルフィへ。まさにお役所仕事な大使館の面々の中に毛色の違う黒田がガンガン行動していくのがスカッとする。こんな外交官、いるのかなぁ?ってくらいの勢い。そんな黒田に影響されて香苗が変わってくのがいい感じ。映画のイメージで織田裕二さん黒田が頭のなかで動き回ってた。アマルフィへは一度行ったけど、素晴らしい景色だったなぁ。2016/03/17
Walhalla
27
以前、映画も観ました。世界で最も美しい海岸線の一つと言われているだけあり、(行ったことはありませんが)アマルフィ海岸は本当に美しいですね。調べによると「ギリシャ神話に登場する英雄ヘラクレスが、愛する妖精アマルフィの死を悼んで世界で最も美しい地にその亡骸を埋めてこの街を作った」のだそうです。様々な歴史を経て、現在は世界屈指のリゾート都市となったそうですね。さてこの作品ですが、主人公の黒田外交官(映画では織田裕二さん)が、時に勇ましく時に優しく、とても格好いいですね。もう一度、映画を観たくなりました。2016/11/01
ロッキーのパパ
25
銘打ってはいないけど、外交官黒田康作シリーズの一作目。物語は、日本人の女の子の誘拐事件からはじまる。被害者である沙江子親子の過去が事件に関係すると睨んでいたけど、違った(^_^;)。帯にあるのように国際的大テロ事件へ発展していった。時々挿入される犯人視点の場面で、どこかの民族紛争に関係するのは分かったけど、気がついたのはそこまで。と、考えさせられるところもあったけど、基本的には作者のストーリーテラーとしての才能に引っ張れ一気読み。2013/06/01
み
14
さくさくと♪小役人シリーズっぽいかと期待しましたが、もっと派手なお話しでした。黒田さんカッコいいです、そんな外交官はいないでしょ(^O^)2014/12/22