光文社古典新訳文庫<br> ニコマコス倫理学〈下〉

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光文社古典新訳文庫
ニコマコス倫理学〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 556p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784334753245
  • NDC分類 131.4
  • Cコード C0197

出版社内容情報

古代ギリシャの哲学者アリストテレスの代表作。いかにして徳を磨くかを、精緻に徹底して考察した倫理学の最重要古典。

内容説明

下巻では、行為と思慮深さの関係、意志の弱さにかんする哲学的難問、人生における愛と友人の意義、そして快楽の幸福への貢献について考察する。人間の感情と知性のはたらきを深く考え、完全な幸福とは何かを追究した、倫理学史上もっとも重要で、現代的な意味をもつ古典。

目次

第6巻 知的な徳(学問的に知る部分と推理して知る部分;理論的思考と実践的思考 ほか)
第7巻 欲望の問題―抑制のなさと快楽をめぐって(「抑制のなさ」にかんして語られる通念;「抑制のなさ」にかんする哲学的難問 ほか)
第8巻 愛について(愛の必要性と価値にかんするまえがき;愛の三種類の根拠と、愛の成立条件 ほか)
第9巻 愛について(続き)(愛の不平と友好的取引にまつわる不平について;恩恵に対して、どのようにお返しすべきか? ほか)
第10巻 幸福論の結論(快楽論序説;エウドクソスの快楽主義 ほか)

著者等紹介

アリストテレス[アリストテレス]
384‐322B.C.古代ギリシャを代表する哲学者。ギリシャ北部のスタゲイラに生まれ、17歳ころアテナイのプラトンの学園アカデメイアに入学、20年間研究生活を送る。プラトンの死後、小アジアなどでの遍歴時代を経て、50歳近くでアレクサンドロス王の庇護のもとでアテナイに学園リュケイオンを創設し、学頭として研究と教育に没頭した

渡辺邦夫[ワタナベクニオ]
1954年生まれ。茨城大学人文学部教授。博士(学術)。東京大学大学院比較文学比較文化専門課程博士課程単位取得退学。古代ギリシャ哲学専攻

立花幸司[タチバナコウジ]
1979年生まれ。熊本大学文学部准教授、ジョージタウン大学メディカルセンター国際連携研究員。東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻博士課程修了、博士(学術)。哲学・倫理学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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たかしくん

23
下巻は更に難問揃いとなりました。知的アレテーの追求により、以下の5つに分類。思慮深さ、技術、知性、知恵、学問的知識。最高の善は一種の快楽と前半を結び、後半は愛ことフィリアについて、善、快楽、有用の観点から論じられる。漸く、メインテーマの幸福論に戻ってきたかな? して以って、人々の共同性の議論を通って、氏の国家論に発展。同様に王制、優秀者支配制、財産査定制、民主制、寡頭制、潜主制の6つに分類。こうしてアレテー、フィリアを語り尽くして、政治こそが究極の人間の哲学の結論づけて修了。読みこぼしが多数あり(笑)2019/08/06

しんすけ

14
人間はなぜ生きるのか。いや、なぜ生きなければならないのか。 この正しい解答を得るには、長く生きている必要があるようだ。 第六巻以降は「経験」を重んじた発言が目に付くようになる。 これは体験に近いものでただ経験するのではなく「自己に形成された考え方に照らし合わせ自分なりの判断を下すもの」と云えよう。 人間形成に関するジョン・ロックの考え方に近いものを感じる。2021/03/11

わたなべ

10
予想以上にも難しかった。下巻は主に知や愛(フィリア)、幸福について。長ったらしいので、巻末の解説が非常にありがたい。本の内容というより、アリストテレス自身の人間性が見られる本だった。本書はアリストテレスが行う講義の内容をまとめたものらしいが、こんな厳密な論理展開の講義をされたら、自分だったら寝そう。2020/02/18

Schuhschnabel

6
往復の電車の中だけで読んでいたら、上巻と合わせて丸々一ヶ月かかった。この本の解釈は二千年以上議論されてきたわけなので、そんな簡単に感想が書けるわけもないのだが、「抑制のなさ」の考察はあまり成功していないような気がした。2018/06/10

ロラン

6
下巻は特に『政治学』への接続が意識されており、愛(フィリア)についてや、活動のうちにある幸福についてなど、より実践的な内容が多く説かれています。訳者による解説部分では、アリストテレスは観想と実践のどちらをより上位に置いていると解釈すべきか、という議論が展開されていますが、私は解説者の意見(「講義録」であることに着目した読み)にほぼ全面的に賛同します。上下巻読了できましたが、決して難解な哲学書ではなく、すがすがしい読後感もあります。今後、西洋哲学史や教育学の参考文献にも活用できそうです。2016/12/30

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