内容説明
警官の一家が惨殺された。証拠を残さない周到な犯行に捜査は難航した。元警視庁捜査一課長の長源寺大志は一家でただ独り残った少年に接触する。かつての「名刑事」の前に次第に明らかになる事件の全容。そして、生き証人の少年にまたも犯人の影が―。表題作のほか、冗談から始まった現代の怪談「夢のあとさき」を含む涙と勇気の5作を収録。人気シリーズ第8弾。
著者等紹介
笠原靖[カサハラヤスシ]
福井県小浜市出身。明治大学法学部卒業。福井放送アナウンサー、学習研究社を経て、イラストレーターとして独立。1990年『夏の終り』で、第7回織田作之助賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
120
このシリーズもこれを含めて後2冊ということになりました。私は結構楽しめたのですが、読んでいる人は少ないのですね。若干マンネリ化の部分はあると思うのですが、私はほろりとしたりするところがあったりしていいと恩ぅ野ですが。ここにも5編短編が収められているのですが、温泉の話などは他愛ない感じですが、またフーバーもあまり活躍しないのですが「ミツバチのひと刺し」も笑ってしまいました。2016/05/10
はつばあば
55
悪役刑事はいつの時代にもいるのに、フーバーのような賢い犬はそういない。それでも良い犬をお持ちの方はどこかでつながりができるようだ。それとこのシリーズに登場する光が丘。東京のマンション街ともいえる練馬区の?と気が付いたのは先程。だって光が丘公園って全国にはいっぱいあるような名前だし・・。最初に読んだ時に練馬区って地名は素通り。そのうちに光が丘が連発されて、もしやと。私がその公園を散歩していたのはいつも早朝だったけれど作家さんともお会いしたかったなぁ。うっ写真はお若い。でも1938年生。我が爺様より古いなんて2016/05/09
あつ子🐈⬛
6
再読。シリーズ第8弾です。弱きを助け強きを挫く、元警視庁捜査一課長の長源寺さんとフーバーが今回も大活躍。このシリーズ…決してほのぼの系ではないのに何冊か本棚に揃ってます。またぼちぼち再読します…わんこ…u・ェ・u2024/11/01
まこまこ
2
★★★★⭐2019/09/09
カエル氏
2
「刑事のプライド」「下諏訪の宿」でも人と心を通わせるフーバー。いいなぁ~。シンバも好き。2018/07/29