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光文社文庫
白昼堂々

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  • サイズ 文庫判/ページ数 350p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784334744342
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

筑豊の廃坑の村。スリを生業とする人々の住むその村に、デパートの保安係をしている昔の仲間・銀三が現れて、もっと安全で割りのいい仕事―デパートの集団万引きを勧めた。チームワークと巧妙な手口で、窃盗団の稼ぎは上々、前途は洋々と思われたが、ベテラン刑事も黙ってはいない。陽気な泥棒集団の破天荒な活躍を軽妙諧謔の筆致で描いた、著者会心の悪漢小説。

著者等紹介

結城昌治[ユウキショウジ]
1927年東京生まれ。早稲田専門学校卒。東京地方検察庁に在職中の’59年に「寒中水泳」で、第1回「EQMM」短編コンテストに1席入選。’60年に同庁を退職し、作家専業になる。’62年に発表された『ゴメスの名はゴメス』、’63年の日本推理作家協会賞作品『夜の終る時』、’66年刊の『白昼堂々』などで、ユニークな推理作家としての地歩を固めた。『軍旗はためく下に』で、’70年に直木賞を受賞。’85年には、『終着駅』で、吉川英治文学賞を受賞した。’96年1月に死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

つーこ

26
この本、初版は昭和46年だって!それなのに文体は全く古くさくなく、スピード感もあって話も色あせていない。それにまず驚いた。しかもラストがニクい!スリ・万引き犯といった小犯罪者を主人公にする辺りとか、仲間と共に敵(警察?)に立ち向かうところとか、伊坂幸太郎に通ずるところがやはりあって、そこも微笑ましかった。2015/07/05

ロロノア・ゾロ

19
一言『映画のように映像が浮かび、楽しかった』 伊坂幸太郎さん、ご推薦作品。スリを生業としている廃坑の村人たち。仲間に誘われてデパートの集団万引きを実行するが、各地に散らばった仲間が次々と捕まり、再起をかけてデパートの売上金の強奪を企てる。その結末はとんでもないことに! 万引き集団は個性豊かでハラハラドキドキ感が伝わり、40年程前の作品ですが楽しめました。エンターテインメント性があり、ぐいぐい読者を引き込むテンポ良い作品です。なんてったって最後のオチには唖然としましたが、こんなオチを考えた作者には脱帽です。2016/09/20

タツ フカガワ

15
いくら入っているかわからない財布をスルより、高額な品物を万引きする方が確実な商売。ということで名うてのスリだった銀三と勝次はチームを組み有名デパートを舞台に白昼堂々万引きを繰り返す。追う刑事たちと逃げる万引き集団の丁々発止が面白い。読み終えたあとカバーのアドバルーンの意味を納得、ちょっと笑いが漏れました。2020/04/26

葉芹

14
伊坂幸太郎が絶賛していたのでアマゾンで購入。皆様読まれていませんが、大変面白かったです。是非とも読んでいただきたい。ネタバレは避けたいので書けませんが極上でしたよ。2013/02/24

宇佐見

9
伊坂幸太郎の3652より。50年前の作品ということに驚きを感じるほど、古さを感じない。エンターテイメントとはこういうことなのだろう。銀三の最後のオチは見事。泥棒との別れを惜しみたい。4/52017/03/28

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