内容説明
天下の大勢は、分れて久しいと必ず合い、合って久しいと必ず分れる―。時は後漢王朝末期。腐敗を極める朝廷から人心は離れていた。野望に燃える群雄は各地に起き上がる。劉備、関羽、張飛の三人は桃園で義兄弟の契りを結び、激動に身を投じていく。さらに董卓、呂布、曹操…。三国鼎立前夜。覇権をめぐる男たちの、権謀術数渦巻く動乱の時代が、幕を開ける。
著者等紹介
村上知行[ムラカミトモユキ]
明治32(1899)年、福岡県博多に生まれる。旅回りの新派劇団の座付き作者などを務めながら独学で中国語を学ぶ。昭和2(1927)年、28歳で上海に渡り、昭和9(1934)年、北京に入った。昭和21(1946)年まで中国に滞在。昭和51(1976)年3月没
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感想・レビュー
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KAN
9
再読。イベント盛りだくさんで、たんたんと進みます。2016/01/07
えいち
3
「村上訳がいちばん原本に忠実で面白い」と三国志研究をしていた人から聞いて、読み始めた。吉川版は脚色が多くてドラマチックだったけど、こちらはポンポン英雄が出てきてテンポが速い。講談みたいな語り口かも。曹操の、才のある者は誰でも登用する進歩的な考え方の持ち主だけど冷酷な面もあるとことか、すっごい魅力的!筋肉バカの呂布もなぜか憎めない。二人に関わった数奇な運命を辿る陳宮やら、曹操の部下で己の目玉を食らうイカレ野郎の夏侯惇やら、最高。劉備はダメだ。なんなん、あいつ。2019/07/17
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