内容説明
天保十一年、晩春の江戸で若い巫女が襲われた。夏目影二郎は、大目付に昇進した父・常磐豊後守秀信を屋敷に送る途中、事件に遭遇。背後に長年に亘って確執する南部・津軽両藩が浮かぶ。老中・水野忠邦は秀信を通じて、影二郎に両藩改易の証拠を掴めと命じた。奥州路を奔る影二郎一行。その先々で妖しい忍者群が襲いかかるが…。大好評の夏目影二郎始末旅。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤枝梅安
6
水野忠邦が老中に就任した天保年間。影二郎の父・常磐豊後守秀信は大目付に昇進する。南部藩と津軽藩の暗闘が江戸で明らかになる。水野忠邦から「反目の証拠をつかみどちらかの藩または両藩の改易」の密命を受けた影二郎は、喜十郎・おこま父娘とともに奥州路を進む。南部・津軽両藩の反目の原因のひとつはフランス金貨を積んだロシア船の沈没であった。両藩は忍の者を使い、さらに恐山のイタコも引き入れてナポレオン金貨をめぐる暗闘を繰り広げる。2010/05/28
蕭白
5
イタコの登場で、ちょっとファンタジックな世界に入ってしまった気が・・・。2015/10/17
へたれのけい
3
恐山かぁ。あそこは確かに彼岸と繋がってる感じがします。今時の「○○スポット」などの言葉では表しきれないです。 おまけに、境内に温泉があるのにはびっくり。2016/09/23
てんぱい
3
北に南に影二郎も忙しいな。今回はイタコの存在感が大きすぎてさすがの影二郎も影が薄くなっている。それにしても彼女達の対決は時代小説の範疇を超えているような。。。2011/06/27
mimm
2
vs忍者vsイタコ。黒イタコvs聖イタコとかなんだかすごかった・・・。2019/07/22