光文社文庫
氷舞―新宿鮫〈6〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 554p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784334733254
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

西新宿のホテルで元CIAのアメリカ人が殺された。事件の鍵を握る平出組の前岡に迫る鮫島。しかし、なぜか公安警察が立ちはだかった。その背後には元公安秘密刑事・立花の影が。捜査の過程で鮫島は、美しく孤独な女・杉田江見里と出逢い、惹かれていく…。江見里と事件の関わりが浮上するなか、鮫島は“核心”に挑む。興奮と感動の傑作シリーズ第6弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ehirano1

114
20代の頃にハマったシリーズを再読。時を経ると良くも悪くも印象が変わる作品もありますが、本書は変わらず面白い、と改めて感じました。ただ、1つだけ印象が変わった点があって、晶が合いカギを置いていったシーンに以前は感情移入してがっくりしてしまったのですがwww、晶が直ぐに部屋に戻って来たことから、今ではあれは天然で忘れて行ったのではないかと思い始めています。2024/03/10

chiru

100
シリーズ6弾。今回、鮫島の前に立ちはだかるのは、彼の古巣である公安警察。秘匿性と保守性の高い組織の裏側を容赦なく描く。『ライバルとの共闘』というミッションもあり、嫌々ながら鮫島のフォローをする香田がいい味だしてて、すごく好き。鮫島が『運命の女性』と心を通わせるシーンは読んでいて辛い。好きになる衝動には論理的なものがひとつも存在しない。理由なく一途に惹かれる女性に出会ってしまったら、止められないだろうな…。晶との関係が新たな転換期を迎えそう。 ★42019/06/13

k5

86
新宿鮫Ⅵ。最初に読んだのは、中学生よりも痛々しい自意識を抱えた18のころ。公安の秘密組織からCIAまで出てくる大がかりな構えに、「はん」と鼻で笑った記憶もなくもないです。ただ、今読むと、ファム・ファタルの存在があまり魅力的でないのを除けば、冷戦の終結や政界再編を時代背景に、組織の理屈に振り回される男たちの物語として良作と思います。とくにこの作品はキャリアのライバル、香田の存在がキュートです。「自分が過去したことを証明するために今があるわけじゃない」はシリーズ屈指の名セリフ。2020/10/04

tengen

69
コカイン密売にクレジットカード詐欺、そしてブライドという欧米人殺害、いくつかの事件が錯綜する。そして捜査続ける鮫島に立ちはだかるのは本庁公安もを動かす大きな力。そこにフーズハニィが売れだして晶との距離が離れる鮫島の心を揺らす女性の出現。どうなる鮫島。☆彡何とも贅沢な要素盛り沢山!自分的には増添との死闘が一番手に汗握った。2015/12/02

財布にジャック

63
今回の鮫島さんは出ずっぱりで大活躍でした。これぞ新宿鮫って感じでした。それにしても、警察の組織のややこしいことややこしいこと…頭の中を整理しないとさっぱり判りません。そして、晶以外の女性の登場に、胸がざわざわとしました。大沢さんは鮫島さんをあくまでもヒーローではなく生身の人間として描いているので、読み手が勝手に美化することを許してくれないんです。鮫さんと同じようにクールです!2014/08/18

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