内容説明
海外ミステリー作家の人名事典。ミステリーシーンを代表する現代作家120人と巨匠30人を収録。配列は本格からハードボイルドなどのジャンルに分けて配列。各作家ごとに生年とシリーズキャラクター、主な著作と経歴、作品の紹介および周辺を含めた解説を載せている。巻末には付録として作家、愛好家の投票による翻訳ミステリーオールタイム・ベスト100を掲載。作家の姓による五十音順の索引を付す。
目次
第1部 現代編
第2部 巨匠編
付録・翻訳ミステリーオールタイム・ベスト100
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夜間飛行
182
150人の紹介作家のうち英米以外は7人のみ(シムノン、エーコ、マーシュなど)、作家・作品ランキング共に上位のルルウやクロフツに項を設けず、ミルンやベントリーもバークリーの先駆として触れるのみ…と偏りはあるが、作家と作品の紹介は充実している。特にチェスタトンの項では、ホームズとは別種の探偵・ブラウン神父の「純粋さや童心」が日本の亜愛一郎シリーズにまで繋がることや、チェスタトン特有のナンセンス(詩人や狂人だけに暴ける「世界の狂気」)が、「逆説の命題」としてカーやクイーンに継承されたことなど、色々と参考になる。2022/04/21
Tetchy
2
作家達の未訳作品が作品リストに載っていることでこの事典の充実ぶりに胸躍らせ、更に日本未紹介の作家が紹介されていることでこの事典の価値が俄然高まった。が、既訳作家の作品リストが全てリストアップされていないことに失望を覚えた。「事典」であるからには述べられている項目に漏れがあっては台無しであるし、読者各々に思い入れの強い作品はあるのだから、その思いを反故にするのはなんとも云い難い。2009/05/10
夜梨@灯れ松明の火
0
図書館2015/05/12