出版社内容情報
高藤望の仕事は〝ライフログ〟の分析だ。ライフログは契約者が装着したデバイスから絶えることなく契約者の〈生の記録〉の映像、音声をクラウドに送信し続けるシステムで、犯罪捜査に必要不可欠な要素になっていた。だが殺害被害を追体験する分析官の仕事は、限界を超える過酷なものだ。さらに犯罪者も新たなテクノロジーで対抗し、高藤たちは激しい闘いに巻き込まれていく。すべての体験が記録される、あり得る未来に待つものは!?
【目次】
内容説明
高藤望の仕事は、検察庁の特別事務官。仕事内容は”ライフログ”の分析だ。ライフログは、契約者が身につけたデバイスから絶えることなく契約者の〈生の記録〉を映像、音声としてクラウドに送信し続けるシステムだ。ライフログは犯罪捜査に必要不可欠な要素になっていた。しかし、殺害被害を追体験する分析官の仕事は、時に限界を超える過酷なものだった―。さらに犯罪者も新たなテクノロジーで対抗し、高藤たちは激しい闘いに巻き込まれていく。すべての体験が記録されていく、あり得る未来に待つものは何か!?
著者等紹介
我孫子武丸[アビコタケマル]
1962年、兵庫県生まれ。京都大学文学部哲学科中退。同大学推理小説研究会に所属。新本格推理の担い手の一人として、’89年に『8の殺人』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
糸巻
28
2045年という近未来を舞台にしたサスペンス。主人公はタイトルにもある【ライフログ分析官】という専門的な訓練を受けた高藤望。性別不詳。ライフログというのは、個人に取付けられたデバイスに記録された映像・音声をクラウドに送信、保存。犯罪などに遭遇した際に分析され捜査に役立つものとされている。清水玲子さんの『秘密』に近いかな。そちらは脳を見るんだけれど。現在から凡そ20年後の世界が、これほど科学技術が発達してるかは分からないが、どんなに進化しようとも犯罪に利用する輩は消えることはなさそうと思わせる作品だった。2026/03/08
kum
17
近未来、事件の解決に重要な役割を担うライフログ分析官。ライフログ契約者たちの見た景色を過去の録画を見るかのように追体験することで、その前後に何があったのかを捜査の手がかりとしていく。凄惨な殺人事件のログなど、被害者加害者どちらの視点から見るのも恐ろしく、精神が病んでいくのもわかる気がした。続きがありそうでない各章は個人的にはなんとなく不完全燃焼。最終章はいよいよ途中から状況がよくわからなくなり置いていかれた感があった。2026/03/14
ガットウ
15
★★★★4.2点。我孫子武丸さんといえば新本格のイメージですが、本作はSFエンタメ。連作短編と長編の中間の様な構成でテンポが良くて楽しく読了!2026/03/14
練りようかん
14
民間企業が開発したライフログ。契約者の行動記録を犯罪捜査に役立てることが可能な近未来の設定に、『ブラック・ミラー』を想起して興味引かれた。検察事務官のひとつの役職として分析官になった主人公が、仕組みを良く理解している者の計画的犯行や無差別殺人事件を担当し、詳細な視覚映像を崖っぷちの精神で追っていく展開。いつまでこの仕事をやれるかと思っているのだけど、物語は少しの飴を与えた後よりハードな世界に連れてゆき退路はない。ああ非情と思いながら人間の罪に対する強欲さに最もサイコホラー感じた。2026/03/22
外道皇帝
1
視覚聴覚情報をクラウドに保存してる未来。犯罪の被害者や加害者のデータから事実を確認するライフログ分析官。しかし、個人情報であるライフログのビッグデータの集合から犯罪を暴こうとする非合法なシステムが密かに稼働していた。そんなシステムに組み込まれた分析官のハードボイルドっぽいなにか。てっきりミステリかと思ったら全然ミステリじゃなかった。2026/03/23
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