出版社内容情報
廃線危機を救うべく企画された銚子電鉄の「走る心霊列車」に、本物の心霊現象が!? 完全密室の車内で巻き起こる、ホラー・コメディ。
内容説明
倒産寸前の銚子電鉄が起死回生の心霊電車イベントを実施するが、ライブ配信中に社員によるヤラせが発覚し、ネットで大炎上してしまう。しかしその時、突然かかってきた携帯電話から、子供の幽霊の声が…!?そして運転士が倒れ、電車は暴走し始める。本物としか思えない心霊現象が次々と起きる中、このまま終着駅まで到着すると、大惨事は必至。乗客と銚子電鉄の運命は!?映画「電車を止めるな!」原作。
著者等紹介
寺井広樹[テライヒロキ]
文筆家。1980年、神戸市出身。文筆業のかたわら、地方創生事業に進出し、企画プロデュースした銚子電鉄の「お化け屋敷電車」「まずい棒」が話題に。映画『電車を止めるな!』の原作・脚本を担当。2019年夏に公開のドキュメンタリー映画「伝説の怪奇漫画家・日野日出志」では監督を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
69
タイトルやフォント、カバーイラストから「カメラを止めるな!」連想しまくり。あとがきにリスペクトしました、と書いてあるので素直な気持ちになる。内容もホラー的なイベントを生中継というのは影響を感じたが、オリジナリティーはちゃんとある。文章は素朴で簡素、そのぶん読みやすい。コメディータッチではあるが、終盤はオカルト要素が入ってくる。作品に独特のユルさがあって味になっている感じ。それでも群像劇的にはしっかりしてるし、伏線を張ってちゃんと回収する展開には好感。この本低予算で映画化だそうで、ちょっと観たい気もするね。2019/06/12
かめりあうさぎ
32
実在の銚子電鉄を舞台にしたユーモアホラー。倒産の危機に追い込まれた銚子電鉄を救うべく企画した”心霊電車”で巻き起こるドタバタ劇。参加者はYoutuber、心霊アイドル、怪談師、霊媒師、謎の男。Youtube Liveで配信し、視聴者がつぶやく、という今どきの舞台設定で読みやすい。基本ふざけていますが、あとがきや巻末の社長の言葉を読むと、真剣に救おうと思っていることが分かります。本の印税の一部も銚子電鉄に寄付するそうです。2019/09/03
MAYU
27
帯のあっちゃんの写真だけで購入決定。全く前知識無く、帯の文字すら読まず、銚子電鉄という存在すら知らなかった。題名もだが、なんとなく内容の雰囲気も某映画っぽい。ストーリーもちょっと子供向けだなぁ、映画大丈夫なのかなぁと思いながら読み終え、後書きを読んで納得。某映画へのリスペクト&銚子電鉄を存続させるための『電車を止めるな!』であった。印税の一部は銚子電鉄に寄付されるらしい。毎年行われているお化け屋敷電車、ぬれ煎餅の売上、自虐しながらもこの鉄道がどれだけ愛されてるかを感じた。2019/09/09
昼夜
18
うちも銚子電鉄さんと同じく自転車操業みたいな家業なもので「この表紙と題名にピンと来たら是非ご一読を。」とそっと宣伝に一役かってみたくなりました。近くに行ったらではなく一回は電車に乗りに行きたいと思いました。2019/10/09
dolce vita
18
銚子電鉄応援作品なのですね。不屈、執念、諦めない、起死回生を狙う銚子電鉄。現状を作品としておいしく使う強かさは、見習うべきポイントだと思う。現実世界に必死に食らいついてほしい。#NetGalleyJP2019/07/12
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