出版社内容情報
「パパラギ」とは「白人」「よそ者」のこと。南海の島の村長ツイアヴィは、ヨーロッパを訪れた際、そこで目にした「パパラギ」の社会について、帰国後、島の人々に語り聞かせる。お金、物質、時間、仕事、メディア……。鋭い視点から展開される予言的・啓示的な文明批評が、私たちに“本当の豊かさ”を問う。世界的ミリオンセラーとなった不朽の名作が、松永美穂氏の新訳と柴田ケイコ氏のイラストで21世紀の今よみがえる!
【目次】
内容説明
自分たちを教養があるなどと見なすのはやめようではないか。そして、精神において一度、この南海の島の住人の単純な思考法や物の見方まで降りていってみようではないか。
目次
1 肉体を覆い隠すパパラギと、たくさんの腰布と筵について
2 石の箱と石の隙間、石の島とそのあいだにあるものについて
3 丸い金属と、重たい紙
4 たくさんの物が、パパラギを貧しくしている
5 パパラギには時間がない
6 パパラギは神を貧しくした
7 偉大なる心は、機械よりも強い
8 パパラギの仕事と、彼らがどれほど道を誤っているかについて
9 偽の生活の場所と、たくさんの紙について
10 考えるという重い病
11 パパラギはわたしたちを自分の暗闇のなかに引き込もうとしている
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
おおにし
12
以前は精神世界系のブックガイドには必ず登場する本であったが、読んだことはなかった。内容は未開文明人から見た西洋文明人の生活を滑稽に描いた演説集だが、今読むとよくある文明批判にみえる。100年以上昔にはサモア人が書いたノンフィクションとして大ヒットしたようだが、実はこの本をドイツ語に翻訳した翻訳家自身による創作であったらしい。昨年復刊されたこの本を今読む価値はどれだけあるのだろうか。2026/05/01
あーちょ
3
考え事をしながらで、なかなか読み進められず。私は今の便利さやほんの少し忙しいことが、充実していて、100%嫌なわけではないので、あぁ、それは少し毒されているかなぁ、と思った。お金も時間も持ち物も、執着しない民族なら、楽だろうなぁ、と思う。それと同時に、今私を満たすものがないとなると、どうやって人生を充実させるのだろう、と想像もつかない。2026/02/07
こばっち
0
南の島の住人がヨーロッパ人たちの生活を表現した本。表現がとにかく面白い。私たちは靴とか家とか普通にわかるけど、彼らにはその概念がないから彼らなりの言い回しで表現される。だから、これは一体何のことを言っているのか?と考えながら読み進めることで、自分たちの「人間中心」の生き方が見えてくる。彼らは自然を敬い、あくまでも自然の中で生きている。人間中心ではなくて共存というか、一体化している。どちらがいい悪いでもないけれど、豊かで幸せそうなのは彼らかな。南の島に住めたなら、もっといろんな意味で豊かなのかもしれないな。2026/05/22




