出版社内容情報
ドイツの政治思想家シュミットの代表的著作。党派政治や政治献金など、他の概念と関連して使われる「政治」ではなく、政治の本質だけを構成するものは何か。それは「友と敵の区別」だとシュミットは言う。友とは何か、敵とは何かを定義し、そこから国家における政治的なもの、社会における政治的なもの等へと考察を進める。“ナチスに協力的”と言われたナチス時代に書かれた版(「ナチス版」)と1963年の最終版を収録。
【目次】
内容説明
シュミットは政治の本質を明らかにする究極の判断基準を「友」と「敵」の区別とする。反感を抱き、ねたみや怨恨をもつ憎むような私的な対立者ではない、公的な敵だけが「敵」であり、その敵に対する者を「友」と定義する。ナチ党入党前後に改訂、刊行された別版も収録。今こそ読まれるべき古典。
目次
『政治的なものの概念』第二版(一九三二年/一九六三年、最終版)
『政治的なものの概念』第三版(一九三三年、ナチス版)
『政治的なものの概念』最終版(一九六三年)のまえがき
『政治的なものの概念』第二版(一九三二年)のあとがき
著者等紹介
シュミット,カール[シュミット,カール] [Schmitt,Carl]
1888‐1985。ドイツの政治学者・公法学者。1907年ベルリン大学入学後、ミュンヘン大学を経てシュトラースブルク大学へ転学。1915年、司法試験合格の翌日の予備歩兵部隊に志願入隊。1933年5月、ナチ党に入党し、「ナチスの桂冠法学者」としてナチス政権の法学理論を支えた。1933年から’45年までベルリン大学教授。戦後アメリカ軍に逮捕され、捕虜収容所で1年以上を過ごしたのち釈放される。その後は生まれ故郷に戻り著述活動を続けた。1985年没
中山元[ナカヤマゲン]
1949年生まれ。哲学者、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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